業界記事
基本計画近く完了/今夏には設計着手/大月中央病院建て替え
2006-04-15
大月市立中央病院(大月市町花咲)の建て替え基本計画が近くまとまる見通しとなった。同病院では、同計画の終了を受け今年夏ごろにも基本設計業務に入りたい意向。早ければ本年度中の本体着工を目指す。建て替えに係る総事業費は設備関係なども含め約60億円と試算。開院は21年度となる見通しだ。
昨年構想が発表となった同事業は、昭和39年に建設した同病院の本館と別館を建て替えるもの。本館と別館の老朽化が進んでいることや、新耐震基準を満たしていないことから、両館を取り壊し同じ場所に新たに2病棟とエントランス棟を建設する計画。このほか南棟があるが、同館は築11年と比較的新しいため、建て替えは行わない。また建設に際しては、コスト面を考え、仮設棟は設置しない方針としている。新病棟の延べ床面積は、南棟を含めて約1万7000㎡。従来の約1・7倍としながら、病床数はこれまでと同じ243床とする見通し。
新病院の特徴として、設備関係で約12億円を高度医療機器購入費用に充て、がんや心疾患、糖尿病などに重点的に対応できる環境を整備する方針。また、緩和ケア病棟に15床を設け、末期がん患者を受け入れる。
建て替えに関する費用は約60億円。国と県に計約3億円の補助を申請し、市一般財源から約6億5000万円を充当するほか、同病院が約50億円を起債して賄う計画。
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