業界記事

北側レイアウト案示す/第3回リニア駅前整備検討会議

2023-04-01

 第3回リニア駅前エリア整備検討会議が県庁防災新館で3月27日に行われた。会議には県関係者や、委員として学識者、民間、行政の各分野に携わる方々が参集。議事では、昨年に開いた第1、2回会議の検討内容の振り返りや、これまでの意見を踏まえ今後の検討の基本となる駅前エリア北側のゾーニング・レイアウト案の提示、小井川駅とのアクセス検討を進めた。
 甲府市大津町に計画するリニア山梨県駅には、リニア中央新幹線以外に、高速バスやシャトルバス、タクシーや路線バスなど多くの移動交通が流入する。そのため、駅施設には豪雨災害や浸水時も広域的な幹線道路へのアクセスや一時避難所の確保、豪雪や火山災害時には雪や火山灰の一時仮置場としての役割を担う方向で整備検討していく。
 駅の北側交通広場は、1階の平面部と浸水被害を考慮した2階デッキによる構造を想定する。このうちの1階平面部には路線バス乗降場やパーク&ライド駐車場、企業送迎や観光バス等の乗降場を配置する方向。
 2階デッキには高速バスやシャトルバスの乗降場といった交通機能と、浸水時に機能を発揮する必要性が高い防災機能を備える。
 委員からは「大型車用の水素ステーション設置」「水害発生時に電気・通信インフラが生きる対策」など、リニアと直結する付加価値を整備する考えを求めた。
 また、JR身延線・小井川駅とのアクセス検討では、リニア本線用地の緩衝帯を利用した専用道の検討も含む検討を進めていく。事務局側からリニア駅~小井川駅までの約3・2㎞間における緩衝帯について、多数の交差道路や河川の横断、緩衝体が不足する区間などの状況を委員に説明。これらの状況から現道や専用道を利用した3つのルート案が示された。事務局側は「リニア開業までに新しい技術や新しいモビリティが出てくることも考えられる。今後は新しい技術の動向や情報を集め、さらなる検討を進めたい」とした。
 同検討会議は今回で最後となる。今後は今回示したレイアウトをもとに用地取得に向けた地元説明会に入る見通しだ。リニア開業を見据えて、県ではさらに具体的な検討に入る。

【写真=駅交通広場の機能などを審議】

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