業界記事

胎内SICが開通 日東道の新たな玄関口に/胎内市・ネクスコ東日本

2023-03-29

 胎内市および東日本高速道路新潟支社が整備を進めてきた、胎内スマートインターチェンジの開通式典が26日、胎内市総合体育館で執り行われた。当日は井畑明彦胎内市長や東日本高速道路新潟支社の梅木秀郎支社長、来賓として佐藤信秋参議院議員、斎藤洋明衆議院議員のほか、北陸地方整備局ならびに県土木部の幹部らが参加し、開通を祝った。
 開通式では、井畑市長が「本日の竣工に至るまでに約4年半にわたり整備を進め、竣工に至ったことは関係各位のご理解とご支援のたまもの。日本海東北自動車道の新たな玄関口となる胎内スマートインターチェンジの開通が交流人口、関係人口の増加にもつながり、地域の活性化と持続可能性が高められていくことに大きな期待をしている」と式辞を述べた。
 来賓祝辞では斎藤衆議院議員が「この開通により工業団地はもとより胎内市全体の利便性も大きく向上されることや洋上風力発電事業をはじめとするさまざまな事業がますます活性化されることを願う」と話すとともに「令和の時代は地方の時代にしたい。地方の時代を作るためには道路の時代にしなくてはならない。そのためにも新規のインフラ整備の予算をしっかり確保できるようがんばってまいりたい」と力強く語った。
 また橋本憲次郎副知事が「この胎内スマートインターチェンジが多くの皆さんに活用され、地域の発展に大きく貢献することを期待している」と花角知事の祝辞を代読。
 北陸地整の内藤局長は「関係者のご尽力により新潟県で11番目となる胎内スマートインターチェンジの開通を迎えることができた。この開通により胎内市の新たな玄関口として航空関連事業、観光振興など大きな効果をもたらすと期待をしている」と述べた。
 その後は、東日本高速道路新潟支社新潟工事事務所の池田裕司所長が経過を報告。工事の概要や期待される整備効果などが説明された。続いて行われたセレモニーでテープカット、くす玉開披が行われた。
 胎内SICは胎内市鴻ノ巣および宮瀬(日本海東北自動車道中条IC~荒川胎内IC間の本線に接続)に設置。2018年8月に連結許可・事業認可を受け、19年から設計、21年度に土木工事に着手。工事概要は施工延長約600m、盛土量約2・8万立方、舗装面積約7万4000㎡、函渠工など。
 中条IC~荒川胎内IC間で整備された胎内SICは、新潟方面への入口と新潟方面からの出口の本線直結型のハーフIC形式で、24時間利用可能。出口では、県内で初となる「フリーフローアンテナ」による料金処理を実施。従来のゲート方式では、料金処理のため一旦停車する必要があったが、アンテナ通信により走行したまま料金処理が可能。出口にゲートが無いため設置費用やメンテナンス費用が抑えられる一方で、ゲートが無いことから逆走防止の標示を設置している。
 開通に当たり、池田所長は「地域の皆さんのご協力を経て、今日という日を迎えられた。今後多くの方に利用していただき、地域発展に寄与するものと期待している」と式典後にコメントを寄せた。
 新たなSICの供用により、胎内市街地の全エリアが高速道路ICから10分圏内となり、交通ネットワーク強化や救急搬送の効率性・定時性の確保に加え、中条中核工業団地とのアクセス性向上による地域の活性化などが期待される。
【写真=あいさつする井畑市長、関係者でテープカット】

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