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「ストパネ工法」のインフラメンテ大賞受賞を花角知事に受賞報告
2023-03-28
第6回インフラメンテナンス大賞で農林水産大臣賞を受賞した「パネル被覆工法『ストパネ工法』による腐食鋼矢板水路の補修・迅速再生技術」を開発した水倉組と藤村クレストらが22日、県庁を訪れ、花角英世知事に受賞の報告を行った。
同技術は農業用水路などの腐食が進行した鋼矢板と専用の接続金具を溶接、連結配置したプレキャストパネルとの間にコンクリートを充填することで鋼矢板の腐食を防止し、長寿命化を図る。従来は腐食した鋼矢板に防錆剤を塗布し、合成樹脂を被覆する工法が一般的であったが、同工法では下地処理が容易で耐候性に優れたコンクリートで被覆するため再劣化を防止し、被覆層の剥離や紫外線による劣化も無い。さらにコンクリートを被覆する型枠に軽量のプレキャストパネルを用いることで品質・施工性・経済性・耐久性を向上させている。Made in 新潟新技術のゴールド技術にも認定され、これまでに約4万㎡で施工されている。
受賞の報告を受けた花角知事は、「まさにコロンブスの卵のような発想の画期的な技術。産官学が連携して地域課題を解決する技術であり、今後、さらに広がっていくことを楽しみにしている」と語った。
水倉組の水倉直人社長は「受賞を契機として新潟に限らず、全国に広がってほしい」と期待を寄せ、藤村クレストの藤村範夫社長は「新潟を出発点とした技術が、県外や農業土木以外の分野でも使われることを期待している。腐食した鋼矢板水路等の補修に対し、最も低コストで、施工しやすい技術」と太鼓判を押した。
【写真=花角知事に受賞報告】
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