業界記事

【ICT施工】StageⅡへ進む/現場全体の効率化へ

2023-03-20


 国土交通省はICT施工の普及拡大に向け2023年度、次の段階となるStageⅡへ歩みを進める。土工などの工種単位で作業を効率化するだけでなく、現場の作業状況を分析、施工データの見える化から1件の工事全体の生産性向上を目指す。23年度は現場実態調査・StageⅡ活用方策検討などを予定しており、すでに調査対象の選定作業に入っている。選定時期は確定しないものの、検討期間の確保など考慮すれば夏までには決めておきたいところ。
 ICT施工StageⅡは、IoTやデジタルツインなどを活用し、建設現場のリアルタイムな工程改善、作業と監督検査の効率化を図り、抜本的な生産性向上を実現する。受発注者間での作業効率の向上が期待できる。また、現場での試行を通じて各種データの仕様策定、既存の監督検査に関する基準改定を実施する。
 イメージは、リアルな施工現場のICT建設機械、3次元計測機器、ダンプ、作業員などについいての情報をデジタルにより見える化する。対象とするのは▽人・機械・資材データの見える化▽施工進捗データの見える化▽施工データを活用した施工改善(努力義務)―を予定している。データを収集することで、人、機械、資材など作業進捗などを把握でき、進捗が悪い場合には作業性を上げて施工するといった判断をするための情報を見える化できる。なお、見える化については、大手企業では独自に取り組んでいる動きもあり、さらなる普及や地域の建設業者に拡大していきたい考えがある。
 施工データを活用して立ち合いや協議の簡素化も図る。円滑な協議、現地立ち合いの削減、施工データをもとに任意時点での監督検査、客観的指標による評価などにつなげていく。

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