業界記事

　国土交通省は公共インフラ分野における電気通信技術について、２０２３～27年度に推進する技術開発や技術導入の方向性を示す電気通信技術ビジョン４をまとめた。急速に進展する情報通信、センサー、ＡＩなどの技術進展を踏まえた新しい防災・減災や施設管理の高度化、環境・エネルギー対策を推進する。
　重点分野として▽既存通信基盤の高度化などによる多様な情報共有環境の実現▽新たな無線技術等による災害時の広域的な情報収集手段の実現▽人とＡＩの協働による新たな業務スタイルの確立▽高速ＤＸネットワークによる仮想空間利用環境の構築▽省エネルギー化未利用資源の最適利用による脱炭素化の推進―を掲げる。
　重点分野の実現に向けて取り組むテーマとして電気通信技術の活用効果が高いと考えられる通信基盤、センサー、ＡＩ関連の３つを優先テーマとして設定。さらに横断的な取り組みとなるＤＸ、ＧＸ関連の２つを横断的テーマに設定し、特性に合わせて効率的・効果的に取り組みを進める。