業界記事
【MaaS】ガイドライン改訂へ審議
2023-03-16
国土交通省はMaaS関連データの連携に関するガイドラインを改訂する。2020年3月のVer1・0、翌21年4月のVer2・0への改訂に次ぐものとなる。16日にはVer3・0案について検討会で審議を行った。直接的な利便性向上のほか、データを活用したさまざまな地域振興策にも繋げられるため期待も大きい。
MaaS(Mobility as a Service)は、地域住民や旅行者のトリップ単位での移動ニーズに対応して、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせて検索・予約・決済等を一括で行うサービスのこと。観光や物流、医療福祉、小売りなどの利用目的に対し、鉄道、バス、タクシー、AIオンデマンド交通、カーシェア、シェアサイクル、自動運転などの移動手段により出発地から目的地を結ぶための流れを円滑にする。
MaaS実現へ、関係者が連携できる形式でデータを整備することが重要との問題意識からVer1・0がまとめられた。Ver2・0で内容を充実させ、今回のVer3・0には交通分野におけるデータ連携の高度化に向けた議論がまとまったことを受け、ガイドランへ反映させる。
MaaSに対して国交省ではこの4年間で延べ73事業を支援してきた。現在では全国で、地域、事業規模、目的もさまざまな取り組みが進められている。
今後は、新技術による高付加価値化のため広域での活用や、交通事業者と観光、商業、福祉など多分野の事業者が連携するなどの取り組みを重点的に支援していく考え。
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