業界記事

庁舎増築から着手へ 塩澤昭和町長インタビュー

2023-03-17

 2月の昭和町長選挙で再選を果たした塩澤浩氏。注目される公共施設の再編について、まずは役場の増築から始める考えを示した。町単独の税収を軸とした運営ゆえに施設整備の予算捻出に頭を悩ませる。今のところ耐震化されたその他施設については施設ごとに改修していく方針だ。用地取得が進む町道整備の展望、跨線橋建設に伴う県への要望など、今後の街づくりについて本紙に語った。
ーー公共施設再編の方向性は
 まずは耐震化されていない中央公民館を除去し、跡地にワンストップ化を目的とした庁舎を建設する。令和5年度(2023年度)には解体設計に着手する予定。今の庁舎には会議室がないため、そうした機能も持たせていきたい。
 町民に評価していただいている子育て支援などの行政サービスを低下させる訳にはいかない。それを踏まえ施設整備を考えた場合、町の財政に余裕はない。現在の役場庁舎をはじめ再編の対象となっているその他施設も躯体に問題はない。使えるものは使っていきたい。
 昭和町は合併せずに単独でやっていく道を選んだ。それは良かったと思っている。ただそのために施設整備が大変有利に行える合併特例債が使えない。財源を確保するため今後も国の補助メニューを注視していく。
ーー町が取得した旧山梨中央銀行・昭和支店の活用方法は
 子育て支援施設とする計画があったが、ハード面を重視した施設にするとなると狭い。町民からのこうした施設の要望は多いが、この広さでは物足りないものになってしまう。このため現在は、別の用途に使う方向で検討している。
ーー町道整備の進捗は
 昭和玉穂中央通り線については用地を買収しているところ。おおむね順調に進んでいると聞いている。少しだけ工事を行った箇所はあるが、本格的な工事は新年度の終わりごろ、あるいはその次の年度に入れればと期待している。
 町道124号線については、すでに用地補償が始まっていて一部解体も行われた。整備する距離が短いため、進捗によっては昭和玉穂中央通り線より早く着工できるかもしれない。交差する県道甲府市川三郷線は私が県議時代に歩道の設置を要望し、現在事業が進められている。今後も交差点改良など県と連携して進めたい。
ーー国・県に求めること
 昭和玉穂中央通り線の整備で、県道甲府市川三郷線から中央市方面へと延伸する区間については、県の協力を得たい。特にJR線を越える跨線橋には多額の費用が掛かる。こうした道路網がつながることは1つの町だけの問題ではない。広域的な観点から県の支援を求めたい。
ーー休日の過ごし方は
 スポーツ少年団の子どもたちにバレーボールを教えている。私の子どもがやっていたのがきっかけ。最初は保護者の立場でお手伝いする程度。それが気付けばもう20年になる。県大会や関東大会で優勝したこともある。それぞれの子が持っている良さを最大限出せる環境を作りたいと思っている。
【略歴】塩澤浩(しおざわ・ひろし)。62歳。昭和町西条生まれ。県立甲府南高校卒。昭和町議会議員、県議会議員を経て2019年2月の昭和町長選で初当選。現在2期目。

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