業界記事

年度内方向性を選択/旧古内小など民活導入へ

2022-12-09

 城里町は、旧古内小学校、桂老人福祉センター、やまゆり荘、長峰団地跡地の町有地4施設について利活用法を模索している。このほど市場調査を実施。年度内に活用に加え、処分を含めた施設の方向性を定めていく考え。古内小については2社と継続審議中。複合施設としての活用提案があった。長峰団地跡地に対してはPPP/PFI手法を活用した定住促進住宅整備の可能性検討の提案があったが、現時点で具体策はない状態。福祉センター、やまゆり荘では施設の利活用が難しいとの意見が出ている。
 対象となるのは旧古内小(古内403―1)、長峰団地跡地(石塚字長峰957―3ほか)、桂老人福祉センター(錫高野2840)、老人福祉センター「やまゆり荘」(下古内字1799―1ほか)。
 古内小は、学校校舎がRC造3階建て、延べ床面積については1588㎡、敷地面積が7224㎡。体育館はS造、487㎡。このほか25m×5コースを有する水泳施設や倉庫は71㎡がある。いずれも旧耐震基準で建てられた。事業を展開するめには耐震化が必要となることなどから、事業者2社と引き続き審議を行い具体的方針を探っている。
 同小の活用方針では、周囲が茶の産地であることから、茶を中心とした周辺環境との調和を図りながらの事業展開を想定。現存建物の保全を前提とせず、売却も併せて検討する。
 長峰団地跡地については、現在使用していない宅地。敷地面積が3739・29㎡。県道日立笠間線の北側に位置する。東側は舗装町道と接面。PPP/PFI手法を活用した定住促進住宅の可能性検討に関する提案があった。町は「参考となる資料が少ないので、長期的に検討を進めていく」としている。
 同跡地は町中心部に近く比較的価格水準が高い住宅地域であるため、事業所などの用地や戸建て分譲地などが想定される。2016年度に公売を実施したが購入者からの反応が得られなかった。
 桂老人福祉センターは、RC造平屋建て、床面積が503・23㎡。1980年の建築で、非耐震基準となっている。敷地面積は4934・85㎡。市場調査では施設を残したまま民間主体の利活用や売却は困難との意見が上がっている。
 同センター高齢者向け保養施設として整備されており、大広間と大浴場が配置。給排水、電気設備棟の更新が必要な状態。また、山間部にある施設で、土砂災害特別警戒区域に指定されているため、堅固な擁護壁工事が必要となる可能性が高い。
 やまゆり荘はRC造平屋建て、床面積が613・6㎡。色紙面積は4126・76㎡(うち4126・76㎡が借地)。1984年の建築。隣接地に陶芸施設を有しており、陶芸に関する事業展開を模索する。給排水、電気設備棟の更新が必要な状態。借地部分を町主体で調整することを求める意見があった。

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