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上今井と埴生遊水地に着工/工事23、業務10件、3億円超が8工事/補正予算
2022-12-09
国土交通省千曲川河川事務所は6日、2022年度第2次補正予算の事業概要を公表した。事業費は総額240億6500万円で、主な内訳は信濃川水系緊急治水対策プロジェクトに160億4600万円、大町ダム等再編事業に71億1500万円、河川改修関係に8億3000万円。同日公表された補正予算の発注見通しによると、工事23件と業務10件の入札を第4四半期から23年度第1四半期にかけて予定。中野市上今井遊水地(上今井橋下流、右岸)や千曲市埴生遊水地(平和橋下流、右岸)の工事に着手する。業務10件は全て遊水地整備に係る関係。
発注見通しの工事のうち、発注規模区分が最大の3億円以上6億8000万円未満は8件。このうち5件は遊水地関係で、第4四半期入札予定として「埴生遊水地背割堤整備工事」と「上今井遊水地囲繞堤及び工事用道路等設置他工事」、23年度第1四半期入札予定として「上今井遊水地斜面対策その1工事」「上今井遊水地斜面対策その2工事「埴生遊水地周囲堤整備その1工事」を示した。残る3件は長野市村山地区(左岸)の堤防強化工事(その1~3)で、入札予定時期は第4四半期。
発注規模2億円以上3億円未満は12件。「押羽地区堤防強化工事」3件(その3~5、中野市、小布施町)、「豊野地区堤防強化工事」3件(その1~3、長野市)、「上今井地区築堤その1工事」(中野市)、「相之島地区堤防強化その3工事」(須坂市)、「村山地区(右岸)堤防強化工事」(同市)を、いずれも第4四半期に入札する予定。
発注規模1億円以上2億円未満は「立ヶ花狭窄部河道掘削工事」(中野市)、「戸狩狭窄部河道掘削工事」(飯山市)、「国分地区築堤護岸工事」(上田市)の3件で、入札予定時期はいずれも23年度第1四半期。
■業務は土木コンサル8件、測量と地質調査が各1件
緊急治水対策プロジェクトでは、直轄事業により県内5カ所に遊水地を整備する。上今井と埴生のほか、飯山市蓮遊水地(小牧橋下流、左岸)、千曲市平和橋遊水地(平和橋上流、左岸)、長野市塩崎遊水地(粟佐橋下流、左岸)。補正による業務10件はいずれも遊水地に係る案件で、測量、地質調査、排水機場設計、排水樋門設計、関連施設検討などの業務。区分別は土木コンサルが8件、測量と地質調査が各1件。入札予定時期別は第4四半期が4件、23年度第1四半期が6件となっている。
■雨宮・塩崎堤防強化は一括発注
また、8億3000万円の事業費が決まった河川改修関係では、長野市長沼地区の河川防災ステーション整備に伴う地盤改良、千曲市雨宮地区と長野市篠ノ井塩崎地区における堤防強化対策(護岸工)を推進する。堤防強化対策は2地区を一括し「雨宮・塩崎地区堤防強化工事」として23年度第1四半期の入札を予定している。施工箇所は篠ノ井橋下流の右岸と同橋上流の左岸。発注規模は2億円以上3億円未満。
71億1500万円の事業費が決まった大町ダム等再編事業では、容量振替に係る手続きなどを進める。
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