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国補正に対応し予算案追加/全国5番目の補助事業費確保

2022-12-09

 県は7日、国の第2次補正に対応した補正予算案の概要を発表した。開会中の定例議会に追加提案する。国の補正では国土交通省関係の補助事業費として長野県に対し、北海道、東京、愛知、大阪に次いで全国5番目の規模となる368億6200万円が決定。今補正では補助公共事業費391億7800万円、直轄事業負担金57億1500万円などを計上した。
 今回の補助公共事業費の大半は「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」の3年目となる2023年度分予算。可決後は早期発注に努めていくとみられ、例年発注量が少ない4、5月の発注量の増加が期待される。
 事業区分別にみると、道路・河川の老朽化対策や道路ネットワークの強化、流域治水対策、治山施設整備、ため池耐震化、農業集落排水施設整備といった「防災・減災対策」に359億7787万円。通学路の歩道やリニア中央新幹線開業を見据えたアクセス道路整備など「通学路の交通安全対策等」に13億5267万円。林道路網整備、間伐、農地整備など「産業基盤整備」に18億4775万円。また、債務負担行為で24億9142万円も措置している。
 部局別の内訳は建設部345億1953万円、林務部13億139万円、農政部32億9586万円、環境部6150万円となる。
 直轄事業負担金の区分別内訳は防災・減災対策が43億5876万円、災害関連が13億5666万円。

■諏訪、伊那養護校増築に5億円
 その他の事業をみると、特別支援学校教室増設事業に5億995万円。諏訪養護学校(富士見町富士見)と伊那養護学校(伊那市西箕輪)の増築工事費を計上した。設計発注段階の増築規模は、諏訪がS造2階建て、約550㎡(5教室)。設計は柏建築設計事務所(飯田市)。伊那はS造平屋建て、約230㎡(3教室)。こちらも設計は柏建築設計事務所。また、花田養護学校(下諏訪町社花田)が設置されている施設の大規模修繕費を負担するため945万円も予算化した。
 このほか社会福祉施設等整備事業補助金4276万円(補助対象は社会福祉法人等)、自然公園施設整備事業費806万円、地籍調査事業補助金5871万円(補助対象は市町村)。
 一般会計の補正額は554億5961万円。補正後の総額は1兆1684億8351万円で、前年同期比3%増となる。
 なお、提案済みの通常の11月補正予算案では、道路の舗装や横断歩道・区画線などの補修工事を前倒しして発注するため、補助、県単併せて15億5000万円の債務負担行為を設定。合同庁舎の照明設備LED化改修工事費や県立高校空調設備整備事業費の債務負担行為も設定し、本年度内に契約まで済ませる予定。予算案を審議する定例議会の会期は今月16日まで。

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