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福田知事、候補地は体育館跡3.4ha、23年度に旧体育館解体工、県美術館と図書館を移転

2022-12-03

 老朽化が進む宇都宮市の県立美術館(桜4丁目)と県立図書館(塙田1丁目)の移転候補地に県体育館跡地(中戸祭1丁目)3・4haを検討していることが分かった。2日の県議会代表質問で福田富一知事は螺良昭人議員の質問に答え「宇都宮市中心部や宇都宮環状道路などの幹線道路へのアクセスも良好。文化と知を象徴する拠点として広い敷地を有している」と候補地の理由を挙げ、2023年度に文書館を含めた施設の具体化を検討する文化と知創造整備構想の策定に着手すると述べた。
 移転候補地の県体育館は国道119号沿いに立地。施設の老朽化とともに、新体育館が宇都宮市西川田地区の県総合スポーツゾーンに整備され、21年3月に閉館した。現在は解体設計をゆざわアーキデザインで進めており、23年度にも解体工事に着手する。
 福田知事は美術館と図書館、県庁南館にある文書館を一体的に整備することで相乗効果が発揮され、とちぎの「文化と知」の拠点としての大きな役割を担えるなどと答弁。施設の具体化を検討する整備構想策定委員会は、県議会や市町、学識経験者など幅広く専門的な意見を聴収したいなどとした。
 美術館は1972年に全国6番目の県立美術館として国道119号と主要地方道宇都宮今市線の桜通り交差点付近に開館。老朽化を背景に大規模な改修工事を実施したものの、近年は壁の亀裂や屋根の傷みなどが目立ち、雨漏りも見られるようになった。
 また、収蔵庫の不足や駐車場の狭さなども指摘され、バリアフリー対応ができていないなど不具合が際立っていた。
 県立図書館は県庁東側の小高い丘の上に71年に開館。バリアフリーに対応していないなど不備が目立つほか、後年度には宇都宮市が図書館を複数開館。12年度に大規模な耐震改修工事を実施したが、宇都宮市営図書館との役割分担や今後のあり方などが課題となっていた。

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