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県土整備部23年度事業、461号大平、竜舞足利線、荒川に着手、板戸大橋を了承、粟宮アンダー、武子川も

2022-11-29

 県公共事業評価委員会(委員長・山岡暁宇都宮大学教授)が28日に開かれ、2023年度着手を予定する県土整備部の道路4件、河川2件の審議・事業概要報告、農政部の圃場整備1件、かんがい排水1件の報告が行われた。県土整備部は国道461号(那珂川町大平)、一般県道(仮称)竜舞足利線(足利市山下町)、荒川・塩谷(那須烏山市三箇)を報告。審議案件の主要地方道宇都宮向田線(宇都宮市板戸大橋)、主要地方道小山環状線(小山市粟宮アンダー)、武子川(鹿沼市仁神堂)は了承された。農政部は県営農地整備の練貫(大田原市)、県営水利施設整備の市の堀用水(さくら市)を報告した。
 461号大平(大内)は一般県道矢又大内線との大内交差点付近の現道幅員が狭く、大型車のすれ違いが困難なうえ、交差点付近の道路線形が屈曲し見通しが悪い。安全で円滑な交通の確保が求められており、現道の南側にバイパスを整備する。
 総延長は960m。標準幅員11m(車道3・25m×2、路肩1m×2、歩道2・5m×1)。主要構造物は盛谷川2カ所、大内川1カ所の合計3カ所の橋梁。1号橋は35・8m、2号橋が26・3m、3号橋は18・4m。
 事業期間は27年度まで。23年度に構造物詳細設計と用地調査、24~25年度に用地を取得。25年度から工事を進める。
 総事業費は約16億円。測量設計に1億円、用地補償に1億円、工事に14億円を見込んでいる。
 竜舞足利線(山下町~五十部町)は計画中の北関東自動車道足利スマートIC(仮称)への唯一のアクセス道路として整備する。ルートは都市計画道路3・5・106号7丁目大前線が基本となる。
 総延長は1100m。標準幅員14・5m(車道3・25m×2、路肩1・5m×2、歩道2・5m×2)。
 総事業費は約18億円。測量設計1億円、用地補償11億円、工事6億円。建設発生土をスマートICランプ部の盛土材に使用。北関東道交差部は既存のボックスカルバートを活用し、コスト縮減を図る。
 関連事業では竜舞足利線と主要地方道桐生岩舟線を結ぶスマートICアクセス道路として、東側の市道五十部町4号線と金丸五十部通り、市道三重小俣通りまでの西側の市道山下五十部通りの改良事業が計画されている。3路線とも事業期間は23~27年度を予定している。
 荒川(藤田~小白井)は19年東日本台風の被害を受け、改良復旧が行われている区間上流の河川改修。事業区間は下流端を市道藤田橋、上流端を市道青雲橋とし、総延長は3800m。
 河川断面を拡大し、流下能力を高めて浸水被害軽減を図る。計画流量は毎秒1000立方m。計画確率規模は20分の1。
 工事内容は本工事が築堤8万8000立方m、掘削33万5000立方m、護岸7000平方m。付帯工事は道路橋1橋、堰1基、落差工1カ所、樋管5基。
 事業期間は42年度まで。測量設計を23年度から、用地調査や取得を24年度から行い、25年度から工事を進めていく。
 総事業費は約29億円。測量設計2億円、用地補償2億円、工事25億円を見込む。可能な限り現況の堤防を生かした線形とし、建設発生土を公共工事間で流用するなどコストを縮減する。
 30億円以上の大規模事業として審議された板戸大橋は、4車線バイパスとして整備した平出板戸工区(宇都宮テクノ街道)で鬼怒川を横断する橋梁。板戸大橋の区間だけが暫定2車線となっており4車線化する。
 総延長は1000m(橋長920m)。全幅は22mで整備済みの上流側橋梁は11m。新橋梁は下流側に架設し、幅員は11m(車道3・25m×2、路肩0・5m×2、歩道3・5m×1)。
 事業期間は27年度まで。23年度に構造物詳細設計を行い24~27年度に工事を実施。総事業費は約66億円。測量設計2億円、工事64億円を見込んでいる。新技術や合成床版の採用を検討し、コスト縮減を図る。
 粟宮アンダーは都市計画道路3・2・101号粟の宮線を基本としたルート。周辺に新小山市民病院が立地し、南側で粟宮新都心第1土地区画整理事業が開始された。
 ルートに接続する小山環状線粟宮工区と粟宮南工区が来春に供用するなど整備の必要性が高まっておりJR東北本線、東北新幹線と立体交差にする。
 総延長は800m。標準幅員は17・5m(車道3・25m×2、中央帯2・5m、路肩0・75m×2、自転車歩行者道3・5m×2)。
 事業期間は32年度まで。23年度に道路詳細設計、用地調査を行い23~27年度に用地を取得。27年度から工事に着手する。総事業費は約80億円。測量設計2億円、用地補償18億円、工事60億円を試算している。
 武子川の事業区間は延長3500m。下流端は主要地方道宇都宮鹿沼線飯岡橋、上流端は国道293号仁神堂橋上流の市道1008号線希望橋。飯岡橋から下流は市道の若林橋までの区間で河川事業が進められている。沿川の千渡地区県営農地整備事業と連携し、用地を確保する。
 計画流量は毎秒150立方m(飯岡橋~仁神堂橋)、130立方m(仁神堂橋~希望橋)。計画確率規模は5分の1。
 工事内容は本工事が築堤1万1000立方m、掘削22万1000立方m、護岸3万9000平方m。付帯工事は道路橋6橋を架け替えるほか、堰4基と樋管11基を改善する。
 事業期間は42年度までの20年。測量設計は23年度から、用地調査や取得を24年度から行い、25年度に工事に着手する。
 総事業費は約51億円。測量設計1億円、用地補償11億円、工事39億円を見込む。コスト縮減のため可能な限り片側だけ拡幅し、農地整備をはじめ公共事業間で建設発生土の流用に努める。

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