業界記事

新川河口排水樋門工事でゲート開閉操作を公開

2022-11-26

 北陸農政局新川流域農業水利事業所は17日、更新を進めている新川河口自然排水樋門で右岸側ゲートの開閉操作を公開した。県農地部や土地改良区などの農地関係者、担当者が招かれ、水門や工事概要説明を受けながら、開くゲートを見学した。
 新川流域二期土地改良事業として老朽化した排水樋門を解体し、既設樋門の33m下流に新たな樋門の建設を進めている。新樋門はフローティングタイプ全面可動堰61・4m、洪水吐ゲート2門、船通し1門。これまで右岸側樋門のP3、P4堰柱やゲート工事などを進めていた。新しいゲートは、付属設備を含めて耐食性・強度を併せ持つ二相系ステンレスを採用する。今後、操作室の工事や仮締切の撤去を進め、来年夏ごろの稼働開始を目指している。右岸側稼働後は、仮締切を切り替え左岸側樋門の建設に着手する。
 工事は右岸側のゲート設備製作据付工事をIHIインフラシステム、樋門建設工事を鹿島が担当。ゆっくりと動くゲートを見ながらIHIインフラシステムの松岡和弘氏は、「良かったという安心が一番。旧ゲートは40~50年間地域を守ってきた。新しいゲートは、それ以上に地域に愛される施設となってほしい」と期待を込めた。また自然排水樋門工事を担当する鹿島の仲高信義氏は「ここまで無事故で来た。工期に間に合うように、これからも安全第一で良いものをつくりたい」と語る。
 新川流域農業水利事業所の水間啓慈所長は、「計画どおりに進められたことに安堵(あんど)している。農業だけでなく、市民の生活を守る重要な施設であり、長く地域に愛着を持ってもらえるよう管理していく」とした。
【写真=新しいゲートを公開】

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