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みどり市は温泉施設かたくりの湯（笠懸町鹿２５０）の移転新築について、２０２３年度は実施設計業務に移行する。基本設計業務は桂設計（東京都新宿区）を公募型プロポーザルで選定し、進めている。実施設計も桂設計に随意契約で委託するか、再度、業務委託を発注するかは現在も検討が進んでいる。
このほか、地質調査委託料７７３万３０００円を当初予算で計上していたが、基本設計業務の中に組み込んだ。23年度に実施設計を行ったのちに、24年度に着工し、25年度中の工事完了、26年度の供用開始を目指す。
基本計画での建設場所は笠懸町鹿地内の源泉地に隣接する箇所を想定。敷地面積は１万３１３㎡。平屋、床面積１８００㎡規模を見込む。建設工事費は建築、電気設備、機械設備などを含んで約18億３０００万円を試算。加えて建設に伴う県道大間々世良田線からのアクセス道路築造工事費に約１億円を算出している。基本計画策定支援業務は桂設計が担当した。
かたくりの湯は１９９７年に建設され、73年に整備された大間々老人憩の家とともに健康増進施設として利用されてきた。老朽化が著しく、ユニバーサルデザインの未整備や安全性、快適性などの課題が多く、両施設を統合し、源泉地付近へ移転する。
新施設は利用者数30％増を目指しており、市民の満足度が高い施設をコンセプトに整備を進める。ファミリー層の利用を考慮した家族風呂や、多世代の利用に対応する個室（和洋室）、屋外には４００㎡の多目的広場を整備する。
構造計画では災害発生時の機能維持に対応する耐震性や安全性を確保することなどを示している。基本設計業務の中でＺＥＢ認証取得に向けた検討も行う。また、再生可能エネルギーを活用した浴室熱源の薪ボイラー、地中熱ヒートポンプによる空調設備、太陽光発電設備、照明器具のＬＥＤ化導入も視野に入れている。