業界記事

基本方針を策定/多車線の自動車専用道路具体化/計画段階評価進める/第4回千葉北西連絡道路検討会

2022-11-28

 第4回千葉北西連絡道路検討会が25日、ウェブ会議形式で開かれた。これまでに確認した千葉北西連絡道路の位置付け、県内の道路ネットワーク、県北西地域の交通状況、期待される整備効果などを踏まえ、8月23日の第3回検討会で取りまとめた基本方針(骨子案)を基に、基本方針を策定した。基本方針では、主要地方道つくば野田線以北を起点、国道464号付近を終点とし、多車線の自動車専用道路として計画を具体化していく。また、広域的な道路ネットワークとしての機能を最大限発揮するため、主要な幹線道路となる常磐自動車道および国道6号へのアクセス性を考慮することなどを定めた。
 今後は、千葉国道事務所をはじめ国、千葉県、茨城県、沿線自治体の野田市・柏市・我孫子市・印西市・白井市・茨城県取手市が連携し、千葉北西連絡道路の必要性などについて地域住民の理解を得られるよう積極的に取り組むとともに、地元への丁寧な説明や意見把握を行うなど、地域とのコミュニケーションを図りながら概略ルート・構造を含む概略計画を検討し、計画段階評価の手続きを進める。
 千葉県北西地域は、大規模商業施設や物流施設が多く立地するなど経済活動が活発な地域であり、今後も交通需要の増大が見込まれている。一方で、広域的な幹線道路ネットワークの密度が首都圏の他の地域と比べて低く、国道16号に慢性的な渋滞が発生している。さらに、2019年10月の台風19号の際、国道16号や県道などに交通が集中し機能が麻痺するなど、災害時における道路網の脆弱性も顕在化しており、平時・災害時問わず、安定した人・モノの流れを確保する必要がある。
 こうした状況を踏まえ、基本方針では、千葉県北西地域のポテンシャルを十分に発揮させ、生産性の向上、さらなる地域活性化、業務核都市間や他の地域などとの連絡性の強化を目的として、核都市広域幹線道路の機能を兼ね備えた、多車線の自動車専用道路の計画の具体化が必要とした。
 ルートや構造の検討に当たっては、防災の観点も踏まえ、河川や鉄道などの既存インフラ機能に可能な限り影響を与えないよう努める。また、地域の分断や自然環境に配慮しつつ、地域産業に資する土地利用の促進に寄与する計画とする。
 検討会は、座長の千葉国道事務所長のほか、千葉県県土整備部道路計画課長、茨城県土木部道路維持課長、野田市建設局長、柏市土木部長、我孫子市都市部長、印西市都市建設部長、白井市都市建設部長、茨城県取手市都市整備部長で構成。事務局は、千葉国道事務所計画課と県土整備部道路計画課。

一覧へ戻る

14日間無料トライアルのお申し込みはこちら14日間無料トライアルのお申し込みはこちら
03-3823-6006【平日】10時~18時
エリアカテゴリー
業種で探す
土木
建築
電気
管設備
業務委託
その他
発注機関で探す
国(関東)・法人・民間など
茨城
栃木
群馬
埼玉
千葉
東京
神奈川
新潟
山梨
長野