業界記事

佐野市、当初予算で新築工事費、おおはし保育園 解体費は12月補正

2022-11-22

 佐野市は21日、おおはし保育園(仮称)建設事業(大橋町3195-8)を市議会に説明した。新園舎はRC+木造2階建て延べ1300・51平方m(RC造1階740・67平方m、木造2階559・84平方m)。2023年度に既存園舎の解体撤去、新園舎の建築、電気設備、機械設備、外構工事に着手。工期は解体3カ月、新築11カ月の計14カ月を見込む。12月補正予算案で解体費、23年度当初予算案で新築費を措置する。24年9月の開園を目指す。
 新園舎は当初、移転新築を計画。選定基準は保護者の送迎に利便性の高い公共施設や主要道路からのアクセス性、園舎や園庭、送迎用駐車場が確保できる十分な広さを有する敷地。周辺地域で移転候補地を探したものの、建設適地選考が難航した。
 民設民営化で移転が決まった赤坂保育園(赤坂町303-2)は、23年3月に閉園する。赤坂保育園の旧園舎を仮園舎に利活用する方向に軌道修正し、現地建て替えの道が開けた。一帯は浸水想定区域内だけに、水害の際は2階を園児の垂直避難場所とする。
 S造平屋建て延べ918・2平方mの既存園舎を2階建てに変更するため、敷地に若干の余裕が生まれる。送迎用駐車場は現行の11台を12台に1台分増やす。2階は歩行が安定した3~5歳児室に充てる。エレベーターを設置し、安全安心な環境を確保する。
 定員は90人とし、現行から2人の増。0歳児6人、1~2歳児各12人、3~5歳児各20人を保育。主要室は乳児室(0歳)、1~5歳児室、すこやか保育室、遊戯室兼午睡室、子育て支援室、事務室、えほんの部屋、相談室、医務室、職員更衣室、調理室。
 付帯工作物は屋外プール、屋外遊具、備品収納屋外倉庫。21年度の基本調査、22年度の実施設計は茂木設計が担当。実施設計は11月末に仕上がる見通し。公立施設は地域保育をリードする基幹的保育園6カ所を残し、それ以外の公立保育園は民設民営化する。
 基幹的保育施設は佐野地区が南東の「あさぬま保育園」(築4年)、北東の「よねやま保育園」(築7年)、北西の「大橋保育園」(築40年)、南西の「あづま保育園」(築9年)、田沼地区は「たぬま保育園」(築14年)、葛生地区は「くずう保育園」(築18年)。
 大橋保育園以外の基幹的保育施設はほぼ05年2月の1市2町の合併後に完成。施設は充実し、送迎用駐車場を完備する。おおはし保育園で公立保育施設の再編計画は完了する。私立保育園移行の際の建設費は公的補助制度(国2分の1、市4分の1)を導入する。
 乳幼児が大半の時間を過ごす保育園の役割は重要であり、公立と私立をバランス良く配置。民間は各園が個性豊かで独創的な保育を実施し、時代が求めるサービスを迅速に提供できる。施設の新増設も柔軟性や機動性があり、保育ニーズに柔軟に対応できる。

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