業界記事

最短23年度着工へ/8.6億投じ駅周辺交流拠点

2022-11-18

 常陸大子駅周辺地区のまちづくりを推進する大子町は、中心市街地(59ha)において公園・イベント広場や排水処理施設などの整備を進めていく。新たな交流拠点の整備では基本設計に着手。順調に進めば2023年度にも工事に取り掛かる。まちなかの空き地活用では2カ所を選定。近く計画策定業務を発注し、年度内に有効な活用方法の方針を定める。このほど指針となる都市再生整備計画を一部変更し、全体事業費を8億6100万円とした。計画期間が2021~25年度まで。
 公園・イベント広場の整備は、旧町役場(大子866)の西側駐車場6470㎡で計画。庁舎移転に伴い、跡地への利活用として町民が交流(滞留)できる広場の整備を進めることで、にぎわいの創出を図る。広場の一部にはスケートボード用の専用広場などを設け、若者が集える場を設ける。
 本年度は、整備に係る基本計画を㈱横須賀満夫建築設計事務所(水戸市)が担当。町民とのワークショップなどにより、必要な機能・設備を選定する。計画によると、23年度には基本・実施設計をまとめ、24~25年度にかけて工事を実施する見込みとしている。
 排水処理施設は、中心市街地内6区域に排水処理ポンプ施設を設置し、合わせて水路のバイパス化改修などを計画。役場周辺に設置してある既存のポンプ施設3基から、機能を増強し、分散処理することで浸水被害の防止を図る。
 基本設計は㈱水工エンジニアリングが担当し、22年3月末までにまとめる。全体事業費には3億3500万円を試算する。
 常陸大子駅前への新たな交流拠点は、文化福祉施設「まいん」(大子722―1)に隣接する敷地約130㎡で計画している。地元特産物の展示スペースやミーティングルーム、会議室などの設置を予定している。基本設計を横須賀満夫建築設計事務所がまとめており、順調ならば23年度にも工事に取り掛かりたい考え。
 空き地(遊休地)の活用については、市街地(まちなか)内の2カ所合計で約4000㎡を選定。町民や来訪客が交流(滞留)できる広場や駐車場、利便施設の転換などを想定し、必要な機能を選定するための計画策定業務を近く発注する。
 まちなかの景観と回遊性の向上に向けては、市街地を東西に通る町道2511号線(本町通り)と2515号線(駅前中央通り)の総延長約700mで舗装工事などを行い美装化に取り組む。
 また回遊散策路は、旧町役場から慈泉堂病院までをつなぐルートと中央労働金庫から北側の本町通りまでの全体延長314mで計画。カラー舗装やインターロッキングなどの舗装改良を想定し、順調に進めば23年度から工事に着手する。
 景観に配慮した舗装整備を通じて、観光周遊や散策など交流人口の拡大を図っていく。

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