業界記事

【新技術】水資源機構と鹿島が最優秀/国土技術開発賞で表彰

2022-08-05

 国土技術研究センターと沿岸技術研究センターが主催し、建設産業に関係する優れた新技術を国土交通大臣が表彰する「第24回国土技術開発賞」の受賞技術が決まり、3日には表彰式が行われた。今回は37件の応募の中から国土交通大臣賞として、最優秀賞1件、優秀賞2件、創意開発技術賞1件のほか、入賞(選考委員会委員長表彰)で4件が栄誉に輝いた。
 最優秀賞は、水資源機構と鹿島の「遮水性盛土の総合的な品質管理法」に決定。共同開発者の東京大学・東京理科大学名誉教授の龍岡文夫氏、技術開発者として水資源機構の坂本博紀氏と曽田英揮氏、鹿島の小林弘明氏も表彰された。フィルダム等の大規模な遮水性盛土の施工管理において、情報化施工技術と組み合わせた新たな品質管理法を確立した点が高く評価され、受賞に至った。
 表彰式で斉藤鉄夫大臣は、栄誉をたたえた上で受賞者に対し敬意と感謝の言葉を述べ「近年災害が激甚化、頻発化していることに伴い、防災・減災、国土強靱化への取り組みが強く求められている。こうした要請に応えるためには建設産業の担い手確保のみならず新技術の開発・活用が不可欠だ。建設産業に従事する皆さんに安全な国土づくりに向けた技術開発を進めていただくようお願いする。国土交通省としても建設業の新しい働き方への転換、抜本的な生産性の向上へ優れた新技術の活用を積極的に進めていきたい」との考えを伝えた。
 優秀賞は、東日本高速道路および大林組の「防水層にUFCを用いたプレキャストPC床版」(技術開発者は東日本高速道路の本間淳史氏と大林組の大場誠道氏)、五洋建設の「人工知能を用いた桟橋の残存耐力評価技術」(技術開発者は宇野州彦氏、共同開発者は東京工業大学教授の岩波光保氏)が選ばれた。
 中小建設業者、専門工事業者等が対象となる創意開発技術賞は、丸栄コンクリート工業(岐阜県羽鳥市)の「自走式床版搬送据付装置」(技術開発者は阪口裕紀氏)が受賞した。
 最優秀賞、優秀賞に選ばれた技術は、ものづくり日本大賞(内閣総理大臣表彰)の候補として推薦される。
 なお、受賞技術の概要は両センターのホームページに掲載している。

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