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関係者一丸で活動展開/建災防県支部が優良事業場など表彰
2022-07-27
建設業労働災害防止協会新潟県支部(植木義明支部長)は21日、第56回目となる新潟県建設業労働災害防止大会を新潟市内のANAクラウンプラザホテルで開き、参加した多数の出席者が安全の重要性を再確認するなど、安全意識の高揚を図った。
大会の冒頭、あいさつに立った植木支部長は、新潟県内における労働災害の発生状況について「全産業の労働災害は、数年内の減少から一転、昨年度は急増した。本年度は急増した昨年度よりは減少しているものの、土木工事においては5月末時点で対前年度比約9%の増加と憂慮すべき状態となっている。皆さまには今一度基本に立ち返り、労働災害防止対策を推進されることを切にお願いする」と呼び掛けた。続いて「支部としては本大会を契機に、社会的にも重要な役割を担う建設工事関係者が労働災害に遭うことがないよう関係者が一丸となって労働災害防止活動に取り組むように」と期待した。
続いて来賓4人が祝辞に立った。最初に新潟労働局の吉野彰一局長は「建設業における6月末現在における休業4日以上の死傷者数は、皆さま方のご協力により173人と、昨年同期比で30人、14・8%の減少となった。一方、亡くなられた方はすでに過去最少となった昨年の2人と並んだ。本年度は第13次労働災害防止計画の最終年度となっているが、目標達成は非常に厳しいと認識している。安全活動の強化充実に引き続き取り組んでいただきたい」と要請した。
大会はその後、表彰式に移り、優良事業場賞20社、個人功績賞18人、職長賞26人に支部長表彰が送られた。植木支部長は「長年にわたり労働災害防止活動に積極的に取り組まれ、労働災害の撲滅に功績を上げられた」と高く評価した。また、新潟労働局健康安全課の市川尚課長、気象予報士で健康気象アドバイザーの橋詰尚子さんによる記念講演が行われるなど、出席者にとって労働災害への認識を深める有意義な大会となった。
【写真=植木支部長、安全の重要性を再確認した】
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