業界記事

今月10日から地殻探査/小田原~山梨測線地震動予測で

2005-11-09

 東京大学地震研究所(大久保修平所長)は、文部科学省の委託事業「大都市大震災軽減化特別プロジェクト」の一環として、地震動の予測を行うための「大都市圏地殻構造調査研究」(研究代表・平田直東京大学地震研究所教授)を、京都大学防災研究所、防災科学技術研究所などとの連携により実施しているが、同研究のサブテーマの一つとして今月中旬から「小田原~山梨測線地殻構造探査」を行う。
 南関東地域にはフィリピン海プレートが沈み込み、陸側プレートとの境界部には関東地震(マグネチュード7・9)を引き起こした震源断層が位置しているが、小田原から北西方向に位置する領域では、フィリピン海プレートの計上が明らかになっていない。また、北西方向に位置する領海ではフィリピン海プレートの形状が明らかになっておらず、測線上の足柄平野北縁、甲府盆地南縁には活断層も位置している。このため、人工震源を用いて(1)フィリピン海プレート上面の形状と物性の解明(2)強震動伝搬の媒体となる地殻の地震波速度構造の解明(3)プレート境界面から派生する断層や活断層の形状など地殻構造の解明――などを明らかにするため地殻構造探査を行うもの。
 探査の内容は、神奈川県小田原市の西酒匂川河口から北西方向に丹沢山系西部、三ツ峠山を経て旧鎌倉往還道沿いに山梨市北部に至る約88kの区間において、反射法、広角反射法および屈折法による地殻構造探査を行う。神奈川県小田原市西酒匂~足柄上郡山北町世附(測線長27k)区間では、バイブロサイス(大型起振車)により人工的な振動を地下に投射し、地下深部から反射してくる弾性波(反射波)を多数の受振器(地震計)により記録することで、地殻の詳細なイメージングを行う。また、同北側区間については、数k間隔で発振するバイブロサイスや火薬による弾性波信号を、受振器により記録することで地殻深部のイメージングを行う。さらにフィリピン海上面の推定位置を検証するため、主測線沿いの神奈川県足柄上郡山北町~山梨県笛吹市一宮町市之蔵区間の40k区間において地震計を50~100m間隔で設置し、遠地地震観測も行う。
 調査期間は、反射法、広角反射法および屈折法が今月10日~28日(19日間)、地震観測が来月15日~来年3月14日(90日間)。

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