業界記事

前橋市の西善中内産業団地、進出企業が決定

2021-11-20

前橋市の西善中内産業用地について、第1期分譲の優先交渉権者が決定した。建設プロダクトのヤマト(前橋市)が1街区の一部約2万4000㎡および2街区約6880㎡を取得。生クリーム大福の販売店「妙ちくりん」のRune(伊勢崎市)は1街区の1部約3100㎡を確保する。2023年3月ごろまで各街区でオーダーメード方式による造成工事を実施。23年度7月に土地を引き渡す。22年1月下旬に第2期分譲の公募を開始する。
西善中内産業用地は企業進出の受け入れ体制を整えることを目的に21年度に造成を開始。主要地方道高崎駒形線沿い、既存の西善産業団地と中内産業団地に挟まれた部分を対象に、調整池や排水路などの整備が進行中。関連の道路事業として、都市計画道路西善玉村線の整備工事も進められているところ。
今回の土地購入優先交渉権者は事業提案型公募で選定した。第1期分譲として公募したのは、1街区約2万7100㎡および2街区約6880㎡。当該の土地は、地区計画により住宅や店舗の建築が制限された工業地域となっている。市内本社6者、市外本社5者の合わせて11者から応募があった。業種の内訳は◇建設業2者◇製造業2者◇電気・ガス・熱供給・水道業(発電)1者◇運輸業(道路貨物輸送・倉庫)6者-。
1街区の一部約2万4000㎡と2街区全域は前橋市の総合建設業者ヤマトが購入する。配管類の加工やユニット製品および鉄骨製品などを手掛ける製造工場を建設する計画。同社の設計施工で施設整備を進めていく考え。新施設は第1・第2工場、朝倉工場に続き3つめの製造拠点となる。
残る1街区の一部約3100㎡については、生クリーム大福などの販売店「妙ちくりん」で知られるRuneが優先交渉権者に選定された。生産工場の建設が見込まれる。
各用地はオーダーメード方式で造成工事を実施する。22年度末までの完了予定となっており、土地の引き渡しは造成完了後、23年7月下旬となりそう。工場などの建物工事は土地引き渡し後に実施。24年4月以降に換地処分を行う予定だが、換地処分前からの操業も可能としている。
西善玉村線を挟んだ3街区約8000㎡は、第2期分譲として22年1月下旬に事業提案型公募をする予定。分譲面積などの調整を進めている。

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