業界記事

宇都宮土木、氷室工区 交差点新設し調整池整備、123号1420mを4車線化

2021-11-18

 県は宇都宮市氷室町で国道123号が車道2車線の狭あい区間となっている1420mを4車線に拡幅整備する氷室工区で、雨水を処理する調整池を1基新設する。調整池は123号が普通河川刈沼川を渡河する南側の左岸に新設。面積が2795平方m、容量は3092立方m。県宇都宮土木事務所によると、4車線拡幅に合わせ市が北から合流する市道の新設改良を計画しており、今年度は市道との交差点の詳細設計を進め、最適な形状などを検討していく。
 市道の新設改良は国道の北に光ヶ丘団地や清原台の南団地が立地し、123号へのアクセス路を確保する目的があるとした。交差点は新設の調整池北側付近で、123号旧道を利用してT字交差点を整備する。合流する123号の西進区間には、右折レーンを確保する計画。
 氷室工区は、芳賀町境まで1420mについて全線23mに拡幅する。幅員構成は、車道3・25m×4車線に上下線の間に中央分離帯が2m。沿道の清原東小学校への通学を考慮し、歩道は両側に2・5m、車道路肩には自転車専用帯として両側1・5mを確保する。
 調整池は、道路南側の刈沼川左岸の最も標高の低い位置に新設する。4車線整備に伴い123号が刈沼川を渡河するボックス工の規格は、幅1800×高さ1300㎜を施工。4車線拡幅の影響範囲には刈沼川の老朽化した人力による取水堰があり、土地改良区など関係機関と調整して自動転倒堰に決めた。交差点と取水堰、調整池の詳細設計は、ダイミック(宇都宮市)が担当している。
 刈沼川は、道路を南北に横断する箇所でクランク状となっており、氷室工区の整備に合わせ直線的に改修して付け替える。2車線の現況もボックスで渡河しており、拡幅に合わせ再整備する。
 氷室工区は、西を一般県道下高根沢氷室線交差点から東に200m付近から、東は芳賀町境まで1420m。事業費は16億円を試算し、国庫充当の2022年度には用地調査を進め、用地補償に着手する見通し。事業区間西側は、清原拡幅工区として2700mが02年度に4車線で供用した。東側の芳賀町では17年度に水橋拡幅工区として2300mが暫定2車線で供用、将来の4車線に向け用地は取得済みとなっている。

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