業界記事

耐震性貯水槽を設置/駅南通改修10月発注/駅周辺の都市再生本格化

2021-04-15

 結城市のJR結城駅周辺の都市再生整備が本格化する。2021年度早期に公民館跡地への耐震性貯水槽設置や南部中央公園噴水改修が発注となるほか、駅南中央通りの市道0109号線で道路改修などを順調ならば10月にも発注する。また南北自由通路「友愛メルヘン橋」の昇降機設置へ実施設計に取り掛かる。事業完了は24年度を目指しており、総事業費は約6億7950万円を見込む。駅を中心とする再整備や、南北市街地の連絡で、空洞化が進むまちの活性化へ期待が高まる。
 耐震性貯水槽は、老朽化などで16年11月に閉鎖された旧公民館(結城196-1)の跡地利活用で防災拠点施設整備として設置を計画。規模は約40tを見込んでおり、飲料水への利用や、災害時の広域への応援に活用する見込み。
 公民館跡地の防災拠点整備では、21年度に整地のほか、防災シェルターやマンホールポンプの設置を行う。工事費は合わせて6428万4000円を確保した。22年度には防災倉庫の設置も計画している。
 同跡地に隣接する浦町児童公園では既存トイレの改修を21年度に予定しており、工事費に1194万6000円を充てる。防災拠点として整備した公民館跡地とともに、有事の際に一時避難所として活用する。
 結城市役所西側の南部中央公園(新福寺4-11)は老朽化などを踏まえ、園路や噴水などの改修に取り掛かる。21年度は現在停止中の噴水を稼働できるよう改修する。工事費は554万4000円。
 また南部中央公園の改修では、22年度に園路改修、23年度にインターロッキングブロック舗装の改修を計画している。
 駅南中央通りは街路灯の新設やLED化の基数を検討しており、照らす範囲などを決定した上で、21年度に行う歩道改修の工事延長を決めていく。工事費は歩道改修に3100万円、街路灯LED化に1500万円を配分した。
 南北自由通路は段差解消へ昇降機を設置する。21年度に設計、22年度に工事を予定しており、設計委託料には1500万円を設定した。
 駅周辺では、北部における城下町の面影を残す歴史的建造物の街並みと、土地区画整理を行っている南部で、高齢化や人口減少による空洞化が進んでおり、都市再生整備を計画。駅周辺の公園整備や、北部と南部の連絡を強化することで、新たな人の流れを生み出したい考え。対象面積は約300haとなっている。
 また20年度には北部の市役所本庁舎や分庁舎が南部の新庁舎に集約され、北部の過疎化を懸念する声もあり、再整備にとどまらない取り組みが求められる。

 【写真=駅南中央通り】

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