業界記事

基本構想まとまる/君津市の旧秋元小複合整備/第1四半期に設計発注/地域準備会を設置

2021-04-08

 君津市の「旧秋元小学校複合整備事業基本構想」がまとまった。テーマを「『持続可能な地域づくり』を目指して」、また施設イメージを「『人がつどい、にぎわいが生まれる、新たな地域の拠点』づくり」とした。今月末までに基本計画がまとまる見通しで、6月ごろを目標に基本設計・実施設計を一般競争入札で発注する。また、地域活性化に向けて取り組む事業や運営方法などを検討する「旧秋元小学校複合整備地域準備会」が立ち上がり、3月29日に第1回目の会議が開催された。
 基本構想では、施設の基本理念を▽地域の人々のための複合施設▽地域外から訪れる人々のための複合施設▽人々の交流・新たな関係性を生み出す複合施設▽未来のための複合施設――とした。さらに、基本方針として▽施設利用者にとって安心安全な施設(SAFTY)▽行政のワンストップサービスや産官学連携を活かした素早い対応(SPEEDY)▽施設利用者だけでなく施設で働く人々の満足度が高い施設(SATISFY)▽ハードもソフトもフレキシビリティ・メンテナンス性に優れた施設(STAINABILITY)――を掲げた。
 機能として、社会教育施設、行政センター、保育施設、避難場所の4つを導入する。社会教育施設は、現清和公民館機能を移転。図書館サービスコーナーを設置し、清和小学校の図書室の機能を支援するとともに、博物館機能の充実を図る。
 行政センターは、市役所の出張所としての機能だけでなく、災害時における防災拠点としての機能などを考慮し、現清和公民館から耐震性の高い同施設へ移設。保育施設は、公民館機能、図書館機能、行政センターが整備される地域拠点の中に保育機能を導入することで、子どもの育ちを地域で温かく見守り、支える保育活動を展開する。また、屋内運動場および管理教室棟の一部を避難所として指定する。
 管理教室棟(RC造3階建て延べ1983㎡)は、1階に保育園、行政センター、2・3階に社会教育施設を配置し、提案施設は各階に配置する。2・3階の提案施設は、社会教育施設とのスペースの共用を考慮し、基本計画において配置を検討する。また、調理室棟を増築する。さらに屋内運動場(S造594㎡)は、災害時避難所、健康増進施設として使用する。
 提案機能は、これまでの清和地区公共施設ワークショップ等において、週末カフェ、福祉や保健活動の支援機能、教室の開催、体験付き合宿所、テレワークスペースやレンタルオフィス、簡易宿泊施設、地元野菜等の市場(マルシェ)、アスレチック、滞在型市民農園・シェア農園、移動販売者の停留所・拠点などの提案があり、今後、準備会等で協議・検討を行い、内容を絞り込んでいく。
 一方、準備会には、公募した中から、民間事業者、地域団体、地域役員、個人有志の31組・36人が参加。準備会の目的や今後のスケジュールについて共有し、意見交換を行った。
 なお、基本構想・基本計画の策定業務は荒井設計事務所(君津市久保4―4―20)が担当。

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