業界記事

杉戸県土が庄兵衛堀川地下水路で初弾工

2021-02-26

 杉戸県土整備事務所は、久喜市内の庄兵衛堀川と久喜菖蒲公園・昭和沼をつなぐ延長約300mの地下連結管(導排水路)構築に着手する。初弾工事となる「発進立坑杭基礎工」の一般競争入札を3月上旬に公告。基礎工が終わる9月以降、本体整備のための立坑構築・推進工事を発注する計画だ。推進工は川側から沼側に向かい、現道直下の地下約5mを掘進していく計画で、総延長を一括発注する見込み。
 庄兵衛堀川(菖蒲町台地内)から久喜菖蒲公園内の昭和沼(菖蒲町昭和地内)までの市道直下に延長300m、φ2200mmの導排水路を新規整備する。降雨時に増水した庄兵衛堀川の水を一時的に昭和沼に転流させ、地域の安全度を高める。想定する流下能力は5t/S。サイホン機能で水を流し、最大13・5万tを貯留する。
 近く入札公告する発進立坑杭基礎工の工事場所は、川側の菖蒲町台地内。工事進入路をまず整備して、水路を一部切り回した後、発進立坑を支えることになる鋼管杭(φ700m、長さ7・5m)6本を打設する。打ち込む深さは約10m。工期は9月まで。
 21年度以降に工事発注する本体管路の土被りは約5mを見込んでいる。直下に管路が通ることになる市道の周辺には、民間の工場などが並ぶ。推進工では、こうした周辺環境への配慮や関係者らとの緻密な調整が必要になるとみられる。
 基礎工を経て発進立坑を造り、推進工を開始。その進み具合をみながら、到達立坑の構築に取り掛かるイメージだ。1年以上の工期設定が見込まれる推進工で分割発注は想定していない。沼側に貯留した水はポンプで川に戻すことから、ポンプ設備工事も今後発注する。立坑については導排水路の流入・流出施設となる。設計は東京建設コンサルタント埼玉事務所(さいたま市、電話048-642-8935)が担当している。

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