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那須地区消防組合、工事費6.5億、分離発注、塩原分署5月に入札、塩原支所隣接地に移転

2021-02-18

 那須地区消防組合(組合長・平山幸宏那須町長)は、塩原分署の改築工事に着手する。新分署は那須塩原市役所塩原支所(中塩原)の隣接地に移転し、庁舎はS造2階建て延べ床面積約1100平方m。新年度早期に事後審査型条件付き一般競争入札を公告し、5月に開札。6月の組合議会に契約締結承認を諮って着工する方針。2022年2月末の完成、3月の運用開始を目指している。建築、電気設備、機械設備の分離発注が有力。21年度予算に庁舎整備工事費6億5803万円を計上した。現塩原分署は22年度に解体する予定。実施設計はフケタ設計(宇都宮市)。
 建設予定地は塩原支所東側の市道若葉通り沿いの市有地。砂利敷きの職員駐車場で面積は2369・8平方m。倉庫を兼ねた訓練棟も建設する。造成は建築工事に含んで発注する。
 新庁舎は敷地の西側に建設。1階は事務室、車庫、防火衣スペースなど、2階は会議室、仮眠室など。1階に救急車、ポンプ車、タンク車、屈折はしご付き消防車、広報車の5台を配備する予定。
 屋根に太陽光発電設備(20kw)を付け、浸水被害で電源などを喪失しないよう屋上に発電・受電設備、エアコン室外機を設置。防災拠点機能を強化する。
 倉庫兼訓練棟は東側に建設。RC造2階建て延べ床面積60平方m。1階は倉庫、2階は火災を想定した放水訓練、屋上は高所訓練などができる空間とする。実施設計は3月末に完了する。
 当初予算の工事費は庁舎建設に6億5527万円、ネットワーク機器設置・配線に159万円、その他工事に117万円を配分。このほか署所指令設備移設・設定などの委託料732万円、工事監理・発注支援委託料1683万円、椅子や机、収納棚等購入費1218万円、庁用器具購入費135万円を措置した。
 現在の塩原分署(塩原)は1971年の建設。耐震性や老朽化に加えて幹線道路までのアクセス道路が狭いといった課題を抱えている。庁舎棟はS造2階建て延べ床面積400平方m、付属棟は63平方m。敷地面積は948平方m。解体後に更地にして市に返還する予定。
 組合では老朽化した消防分署4カ所を移転整備する。塩原分署に続いて22~23年度に湯本分署、24~25年度に湯津上分署、26~27年度に板室分署を整備。各署とも初年度に設計、次年度に工事を実施する計画。
 湯本分署の延べ床面積は1000平方m程度で総事業費は7億4100万円(工事費6億5500万円)と試算。湯津上分署、板室分署は延べ床面積800平方m程度を想定している。

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