業界記事

矢板土木、上高根沢氏家線櫻野工区、バイパス1.5㎞ 南から用地測量

2021-01-09

 県矢板土木事務所は、一般県道上高根沢氏家線櫻野工区(さくら市)の詳細設計を完了した。国道293号櫻野南交差点から南進し、市道U1-17号線に接続する延長約1500mのバイパスで、計画幅員12m。ルートは市道U1-13号線を拡幅し、南側の氏家新田地区では西側に新たな道路を築造する。先月下旬に事業説明会を開催し、今後は用地調査等業務を委託。2月頃から南側の用地測量・物件調査に着手する。
 櫻野工区は氏家地区中心部の交通渋滞緩和や冠水の恐れがある293号川岸JRアンダーの迂回路確保が目的。計画地区では交通量が多い国道4号、293号、主要地方道大田原氏家線、上高根沢氏家線の4路線が集中。特に293号では4号との川岸交差点を先頭に慢性的な渋滞が発生している。
 このため櫻野南交差点から既存の市道を活用し、大田原氏家線を南に伸ばす形のバイパスを計画。交通量分散によって車両や歩行者の安全な通行と円滑な交通を確保するとともに地域の発展につなげる。
 市道U1-13号線の幅員は7m。直線的な道路で、両側を拡幅して車道3・25m×2、路肩1・5m×2、東側に2・5mの歩道を設けた道路とする計画。
 櫻野南交差点では喜連川方面への幅3mの右折レーン(滞留長45m、減速車線長30m)を設置し、293号沿いの水路を付け替える。
 ルートは稲荷神社の南約150mから氏家新田地区の住宅地を避けて西へ向きを変え、U1-17号線に接続。U1-17号線には右折レーンを設置する。
 周辺は農地が多く、各耕区への農作業機械の搬入路を設けるなど農作業に配慮した計画。両側に道路排水溝(函渠型側溝)を設置。農業用水路がある箇所ではU型水路への付け替えを実施する。道路詳細設計は富貴沢建設コンサルタンツ(宇都宮市)が担当した。
 事務所では来年度の国庫交付金導入を目指しており、用地測量、物件調査などを促進する考え。工事は南側から進める方針。整備完了までの期間には7~8年程度が見込まれる。

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