業界記事

愛され信頼できる病院に/村上総合病院が竣工

2020-11-28

 新潟県厚生農業協同組合連合会は24日、移転新築工事を進めてきた、村上総合病院の竣工式を執り行った。設計を手掛けた石本建築事務所、施工を担当する福田組の関係者のほか、村上市の高橋邦芳市長、県議会議員ら約30人が出席し、竣工を祝った。
 既存の村上総合病院は築50年以上が経過。施設の老朽化、狭あい化が進行していることなどから、これら問題を解消するため、村上駅西側(村上市緑町内)に移転新築を計画。2年の工事期間を経て、このほど新病院の完成に至った。当日は竣工式をはじめ、定礎式や竣工神事が執り行われ、完成を祝した。
 竣工式で、同連合会経営管理委員会の今井長司会長が「新病院では県北の基幹病院としてふさわしいハード面での施設となった。今後の地域医療環境を見据え、今まで以上の患者サービスを目指し、安心して受診できる病院づくりを進めてまいりたい。皆さまに愛され信頼できる病院となるよう日々まい進してまいる所存」とあいさつ。
 村上総合病院の林達彦院長は「今日がゴールではなくスタート。新しいスタートのために診療を受ける皆さまのために職員一同、一層努力してまいる所存」と謝辞を述べた。
 石本建築事務所の長尾昌高代表取締役社長は「地域の皆さまにとって親しみやすい病院を作ると同時にスタッフの皆さんが愛着を持って仕事していただけるような施設としていきたいと考えてきた。設計コンサルとして引き続き村上総合病院の持続的な発展に寄与させていただきたい」と語った。
 福田組の荒明正紀代表取締役社長は「厳しい工期ではあったが、1日でも早く引き渡しをすべく、関係者一同力を合わせ皆さまのご期待に応えられる建物をお引き渡しできるよう誠心誠意力を尽くしてきた。本日無事竣工を迎えることができたことを深く感謝申し上げる」と話した。
 来賓あいさつで高橋市長は「新しい施設となり、これまで以上に質の高い医療提供や多様なニーズに対応していただけることは大変心強い」と期待を寄せた。
 竣工式では、工事関係者に感謝状贈呈が行われたほか、施工者から病院へ記念品が贈られた。
 新病院は、RC造地上5階建て・塔屋2階建て(屋上ヘリポート)、延べ床面積2万2945・04㎡、建築面積7666・61㎡。エレベーターは7基を設置した。また別棟としてエネルギー棟RC造2階建て、409・40㎡、院内保育所S造平屋建て、床面積129・57㎡、車庫棟S造建てなどを設けるほか、外構として一般駐車場342台、職員駐車場170台、緑地、調整池などが整備された。
 また新型コロナ感染対策として室内の空気が外に流れ出ないようにして院内感染を防ぐ「陰圧室」が数部屋設置されている。
 全体の敷地面積は3万7443・12㎡。うち病院敷地は2万9650・46㎡、院内保育所などが設置される敷地は4998・17㎡、雨水排水調整池の敷地は2794・49㎡となる。
 開院は12月3日。
【写真=今井会長、荒明社長、工事関係者に感謝状を贈呈、村上総合病院が竣工】

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