業界記事

洞峰公園に民間活力/Park―PFI活用へサウンディング調査

2020-11-26

 県都市整備課は管理している総合公園洞峰公園(つくば市二の宮2丁目、約20ha)について、Park―PFI(W)などを活用した事業案を募るため、民間企業の参入意向などを聞くサウンディング調査を行う。調査では、にぎわいや利便性の向上をもたらすと考えられる施設の提案を求める。事業提案書は12月1日から2021年1月29日まで受け付け、個別対話を実施し、21年2月から3月に調査結果の概要を公表する。想定スケジュールは21年度に事業者の公募を行って特定し、22年度から運営を開始する。

 洞峰公園は、つくば研究学園都市の総合公園として多目的フィールドやアリーナ棟、プール棟、野球場などがある。公園全体の管理(指定管理)は洞峰都市整備グループ(代表団体は筑波都市整備㈱)が行っている。
 県では洞峰公園のさらなる魅力向上へ、民間の資金やアイデアを活用した新たな事業を検討。民間の参入意向などを聞くサウンディング調査を行うことにした。
 提案を求める内容は①事業内容(事業コンセプト、想定施設)②事業実施条件(想定スケジュール、事業期間、事業収益の還元方法、想定投資額)③周辺地域との連携④取り組みの課題―など。
 提案施設は、にぎわいや利便性の向上をもたらすと考えられるもの。1店舗から複数施設まで自由な提案を求める。事業期間は最長20年間。
 サウンディング調査の対象者は法人またはグループ。事業提案書を12月1日から21年1月29日まで受け付け、個別対話を行って調査結果の概要を公開する。その後の想定スケジュールは、21年度に事業者公募の手続きを行い、事業者を特定して契約し、22年度から運営を開始する。
 サウンディング調査は、事業の発案段階や事業化の検討段階で民間事業者に意見や提案などを求め、対話を通じて市場性の有無や実現可能性の把握、民間事業者が有するアイデアの収集などを行うこと。県内でも筑波大学や自治体などで実施する事業が増えている。

W Park―PFI 民間事業者がカフェやレストランなどの飲食店・売店を設置し、そこから得られる収益を活用して施設周辺の園路や広場などの公園整備を一体的に行う制度。県では水戸市の偕楽園で、拡張部の月池東側約1haで導入。水戸市では千波公園の黄門像広場周辺地区(約1万8000㎡)で、Park―PFI制度による飲食・物販施設の拠点整備を検討している。


【図=洞峰公園区域図】

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