業界記事

那須塩原市、新庁舎用地取得へ、前弥六南町に3万平方m確保、設計21年度に着手

2020-11-20

 那須塩原市は、新庁舎の建設用地取得費用を12月議会に提出する。用地は基本計画で予定地とした前弥六南町7-1ほかの敷地。市有地周囲の民有地約2万5600平方mを取得し、約3万平方mの敷地を確保する。2021年度から基本設計に着手し、22年度に実施設計を進める計画。那須塩原駅周辺整備室では新型コロナウイルス感染症を踏まえ、庁舎や職員の働き方、窓口のあり方を検討した上で設計を進める。設計者の選定手続きは早ければ今年度中に開始される可能性がある。
 建設予定地は那須塩原駅西口から北に直線距離で約500m。道路は敷地の南側で片側2車線の都市計画道路3・3・6号弥六通りに接し、西側には主要地方道大田原高林線が通っている。
 12月補正予算案には新庁舎整備事業費として用地取得や補償費など8億9326万5000円を計上。21年1月に土地売買仮契約を締結し、3月議会に財産取得議案を提出する予定。移転補償物件は住戸2軒、井戸、用水バルブなど。
 今年度当初予算には基本・実施設計委託費の債務負担行為3億7800万円(20~21年度)を計上した。
 基本計画によると、新庁舎は免震構造で規模は延べ床約1万7000平方m。窓口機能を低層階に配置し、1階には市民交流スペース、最上階に議会機能を配置する。基本設計と実施設計は一括発注を予定。
 工事の発注手法は従来の設計施工分離方式とECI方式を想定。2つの手法とも基本・実施設計に2カ年をかけ、設計完了年度の3年後に開庁するスケジュールを想定。ECIは設計2年目の初頭に技術協力者を選考する。
 概算事業費は約97億8000万円。工事費は建築工事費に92億7520万円、外構(車庫棟含む)に5億円を試算。
 敷地利用計画では新庁舎の正面は那須塩原駅がある南側とし、弥六通りから主動線を確保。緑地は庁舎の南側に配置し、災害時やイベントなどに活用。市民交流スペースとの連携も考慮する。
 庁舎と緑地以外は主に駐車場。道路を挟んだ敷地北側の市有地を含めて約500台分を確保。来庁者用270台(常設、ほか臨時として約80台)、議員・公用車・職員駐車場約150台を想定している。
 新庁舎建設後の既存庁舎の利活用は、現本庁舎は解体して跡地を民間に売却し、西那須野、塩原庁舎は地域に必要な行政サービスを提供する施設として活用。
 また、西那須野庁舎は建物の耐荷重を踏まえて西那須野図書館を移転。塩原庁舎は防災拠点スペースとして活用することを基本としている。

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