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県が12月補正予算案に県立高校の空調整備費32億

2020-11-20

 県が11月25日開会の定例議会に上程する補正予算案が発表された。主なものでは、県立高校の特別教室および体育館への空調整備に32億6000万円、県立高校および特別支援学校のトイレ洋式化と多目的トイレ設置に23億1500万円、筑波山の山頂公衆トイレ建替えと登山道改修に2億2800万円、保健所の機能強化事業に1億8200万円、児童相談所の改修に1億6600万円、衛生研究所の改修に1億4800万円、県公館の解体に1億1000万円を盛り込んでいる。
 県立高校の空調整備は、コロナウイルスと熱中症対策のために実施するもので、87校の特別教室320室と全95校の体育館メインアリーナが対象。特別教室は製図室や音楽室、調理室、美術室、書道室など。
 県立学校のトイレ改修もコロナウイルス対策で、高校70校と特別支援学校9校が対象。普通教室棟や体育館で、トイレの洋式化と多目的トイレの整備に取り掛かる。
 筑波山ではさらなる魅力向上のため、老朽化が著しい山頂公衆トイレの改修に1億2000万円を措置。そのほか、山頂のトイレ管理やし尿等の運搬に使用している深峰歩道(L1・2㎞)をコンクリート舗装するために9100万円、おたつ石コースの約500mの木製階段等改修に1700万円を計上。
 保健所の機能強化事業は、老朽化している筑西保健所を筑西合同庁舎に移転するための改修に1億2800万円を充当したほか、土浦、古河、潮来、竜ケ崎、つくばの5保健所の庁舎整備に関する基本計画に1750万円、中央、ひたちなか、日立の3保健所の医療用資機材保管倉庫整備に2100万円を配分。
 また衛生研究所(水戸市笠原町993-2)では、コロナウイルスなど感染リスクが高い病原体の検査が可能な実験室の新設に9000万円、既存事務室から検査室への改修および隣接の健康プラザの会議室から事務室への改修に合わせて5000万円、既存検査室の空調更新に500万円を予算化。
 児童相談所の改修は、執務室の拡張や相談室の増設などで、中央、日立、鉾田、土浦の4施設が対象。
 県公館(水戸市大町2-1-33)は老朽化が進んでおり、雨漏りがひどく、漏電の危険性も高いため解体することとなった。
 建物は知事公館(RC造2階建て、延べ床面積624㎡)、知事公館和室棟(W造平屋、134㎡)、知事公舎(RC造2階建て、延べ床面積387㎡)の3棟。いずれも1974年築。工事費に約1億750万円、設計費に約250万円を充てる。
 さらに、県庁舎11階のアトリウムのリニューアル事業に3700万円。コロナウイルスによる新しい生活様式を踏まえた、快適で付加価値の高い空間の創出を目指す。
 イベントやセミナー、パブリックビューイングに対応できる「新たな創造・発信スポット」、県民の憩いの場としての「一人席エリア」「団らんエリア」、ウェブ会議やテレワークに対応できる「執務・会議エリア」を想定している。
 予算案が承認されれば、設計や植栽、什器設置などを担う事業者を、公募型プロポーザルで選定する。
 ほかには、アクアワールド県大洗水族館の感染症対策のための空調整備などに1億7300万円、キャンプ場における衛生設備改修などに対する補助事業に6000万円を付けている。
 一般会計には447億8100万円を追加し、当初からの総額を1兆3864億7600万円とする。議会最終日は12月11日。

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