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小山市、28校77カ所で雨漏り対策、年度内に7校13カ所修繕、来年度から3カ年で14校

2020-09-24

 小山市は、公立学校の雨漏りの現状と今後の対応策をまとめた。全36校を6月に調査した結果、28校77カ所で雨漏りが判明。このうち7校13カ所は今年度予算の修繕費約4000万円で補修。優先度高位の14校35カ所は2021年度から23年度までの3カ年間で防水改修を施工。優先度中位の14校24カ所は21年度の修繕費または24年度以降に改修事業費を予算計上する。
 公立学校の多くは1965年~75年代にかけて建設し、一斉に老朽化。改修工事には多額の費用が掛かり、予算措置が追い付かなかったのが実情。7月に初当選した浅野正富市長は小中学校施設の雨漏り対策が不十分と指摘し、早急な改善意向を示していた。
 今年度の修繕費で対応可能な7校13カ所は①若木小(昇降口、階段)②大谷東小(給食調理員休憩室)③下生井小(図工室、理科室、廊下)④網戸小(ランチルーム、体育館玄関)⑤穂積小(更衣室、渡り廊下)⑥小山第2中(体育教官室、部室)⑦美田中(印刷室)。
 優先度高位の14校35カ所は小山第1小(教室、体育館)、旭小(特別教室棟廊下、管理教室棟廊下、体育館)、小山城北小(教室、階段)、小山城東小(廊下屋根、音楽室、廊下、プレイルーム、体育館)、大谷東小(体育館)、大谷南小(教室、廊下)。
 間々田小(渡り廊下、家庭科室、昇降口)、乙女小(渡り廊下、階段、児童会室、PC室、音楽室)、寒川小(廊下、階段、昇降口)、羽川西小(階段)、小山第2中(廊下、階段)、小山第3中(廊下、物理室、音楽室、体育館)、間々田中(体育館)、豊田中(体育館)。
 21年度の修繕費または24年度から対応する14校24カ所は小山第2小(体育館)、小山第3小(器具庫)、乙女小(体育館)、間々田東小(PC室、体育館)、下生井小(体育館)、寒川小(ランチルーム)、穂積小(廊下、階段、トイレ、給食室)。
 羽川小(廊下、階段、体育館)、羽川西小(児童会室、体育館)、小山第3中(渡り廊下、武道場)、小山城南中(体育館)、大谷中(廊下、武道場)、豊田中(給食配膳室、廊下)、絹義務教育学校(体育館)。豊田南小と大谷北小の5カ所は小康状態とあって保留扱いとなった。
 体育館、教室棟、渡り廊下の屋根や外壁の傷みが目立つ。長年にわたり太陽熱や風雨にさらされている建物外部の劣化が顕著だった。市は19年度、小中学校施設長寿命化計画を策定。22年度から40年間の長期的な計画。緊急性に応じ、防水改修工事を先行する。
 対象は小学校24校、中学校10校、絹義務教育学校1校の計35校。個別施設部位ごとに良好A、部分的に劣化B、広範囲に劣化C、早急な対応が必要Dの4段階で評価。A~B評価が多く、対応を急ぐD評価はなかった。
 計画では延べ床面積500平方m以上の建物を長寿命化施設に絞り込み、現実的な改修に結び付ける。長寿命化しない場合、大規模改修や部位修繕によって目標耐用年数まで延命化する。目標耐用年数は普通品質のRCやS造建物80年、木造建物50年。

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