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阿賀野川流域治水会議で中間とりまとめ案示す
2020-09-24
阿賀野川流域におけるあらゆる関係者が協働して水害軽減を目指す「流域治水」に向け、阿賀野川水系(阿賀野川)流域治水会議の初会合が17日に五泉市内で開かれた。2019年東日本台風をはじめとした近年の激甚災害や気候変動による水害の頻発化に備え「蛇行著しい大河、低平地広がる越後平野での流域治水の推進」をテーマに治水プロジェクトの策定を図る。
流域治水プロジェクトの中間とりまとめ案では、河川における対策として流域内での河道掘削や拡幅工、浚渫工、堤防や護岸の整備、横断工作物の新築・改築などを検討。
流域における対策としては、雨水貯留施設や雨水管、阿賀野川河口付近での雨水ポンプ場整備などの計画案が示された。
北陸地方整備局阿賀野川河川事務所の池田博明所長が「これまでの河川管理者による取り組みだけでなく、阿賀野川流域に関わる各自治体・企業・団体が結束して主体的に対策を講じる必要がある。ことし7月に策定した素案に基づき、中間とりまとめ案を作成したので率直な意見を頂戴したい」とあいさつ。
田中清善市長(阿賀野市)、伊藤勝美市長(五泉市)も過去の水害を振り返りながら市民周知の重要性や水位計、監視カメラ数増加の必要性について意見した。
今後、来年2月までにプロジェクト案の調整や詳細を話し合い、本年度内の計画策定を目指す。
【とりまとめ案で示された整備計画図】
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