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県吾妻環境森林事務所は森林基幹道吾嬬山線の開設事業で２０２０年度、高日向１工区と高日向２工区、姉山工区と姉山３工区で開設工、舗装工、法面保護工を進める。各工区ごとに月内から年度末までに指名通知を順次行う。吾嬬山線整備事業は１９９３年にスタート。全体延長は４万５８８０ｍ（幅員５ｍ）で施工延長ベースで約７割の施工が完了しており、事業完了に向けて２０２１年度以降も施工を続ける。
吾嬬山線は現在、高日向工区と姉山工区の２つの工区で整備を進めている。高日向工区は東吾妻町松谷地内、姉山工区は同町岩下地内。ルートは中之条町下沢渡の寺社原沢に沿って同町山田へと登る。山田からは東吾妻町原町へと伸び、吾嬬山の中腹に沿うよう東吾妻町岩下、同町松谷と進む。長野原町の川原畑の一部を経て、中之条町赤岩を通り中之条町入山を走る主要地方道中之条草津線に接続する。
工区ごとの工事概要などは次のとおり。
【高日向１工区】
舗装工と法面保護工を月内に指名通知。舗装工は延長２００ｍ、舗装面積約１０００㎡でアスファルト舗装を実施する。法面保護工は、植生基材吹付工を主として約１６００㎡。開設工は南波建設（東吾妻町）が担当した。
【高日向２工区】
開設工と舗装工を月内に指名通知する。工事内容は最終調整中だが、開設工は延長30ｍ。舗装工延長１４０ｍ、アスファルト舗装を約９００㎡施す予定。先行して発注した法面保護工は群馬緑化（前橋市）により完了している。
【姉山工区】
10月中に延長１３５ｍの法面保護工を入札。主に植生基材吹付工を約１０００㎡で施す。開設工と舗装工はすでに一括して発注済みで14日に開札予定。
【姉山３工区】
19年度の工事を池原工業（東吾妻町）が繰り越して実施中。進捗を見ながら、開設工、舗装工、法面保護工を発注する。遅くとも年度内には発注したい考えで、遅ければ３月となる可能性もあるという。開設工は延長80ｍで切土工、コンクリート擁壁工などを予定。舗装工は延長２５８ｍ、約１３００㎡でアスファルト舗装を行う。法面保護工は植生基材吹付工を中心に延長63ｍ、約８００㎡で予定している。