業界記事

本年度は6棟着手へ/稲敷東IC周辺まちづくり耐候性ハウス建設

2020-09-05

 稲敷市は、農業ビジネスを展開する㈱OSMIC(オスミック、東京都中央区)などと共同で進めている圏央道の稲敷東IC周辺地域の官民連携まちづくり推進事業で、本年度は同社による高糖度フルーツトマト栽培の低コスト耐候性ハウス6棟を建設する。国の補助金内示を得て今秋にもハウスの整備に取り掛かり、早ければ本年度末の完成を予定する。
 整備場所は、同IC西側の全体計画約51ha(桑山・清水地内)のうち最初の整備地となる第1エリア(約13ha)の西側約9ha。用地は同社が100%所有しており、現在は整地が進んでいる。
 第1エリアの残る東側約4haについては、来年度以降に国庫補助金を申請してハウスを増設する。第1エリアでは合計12棟(トマト生産11棟、育苗棟1棟)を整備する計画で、12棟全ての完成には2~3年が掛かるという。
 また第1エリア以外については、生産されたトマトを使ったレストランやマルシェなどを同社などが計画しており、市も含めた関係者による協議や調整を進める。OSMICでは2023年度までにレストランなどを開店させたいと希望しているという。
 市では稲敷東IC周辺の開発に向けた基本構想で「豊かな農地と調和した活力溢れる都市農村交流、産業集積拠点の形成」という基本方針を打ち出した。それに基づきIC西側約51haを対象に「農と食のテーマパーク」の実現に向けたまちづくりを進めている。
 事業は官民連携で進めるとし、昨年11月に市と3社がまちづくり協定を締結した。3者はOSMIC、不動産事業を展開するいちご㈱(東京都千代田区)、機器設備のリースや金融業を担うNECキャピタルソリューション㈱(東京都港区)。トマト生産ハウスやレストラン、グランピング施設(豪華なキャンプ場)、宿泊施設、温浴施設などを整備する計画。
 本年度は当初、第1エリア西側約9haを対象に、農林水産省の「強い農業・担い手づくり総合支援事業」の補助を得てトマト生産ハウス(低コスト耐候性ハウス15棟、総事業費約48億円)の整備を計画。OSMICが補助を申請したが不採択となった。
 しかし、昨年度の補正予算の補助事業である「産地生産基盤パワーアップ事業」に対して、トマト生産ハウス(低コスト耐候性ハウス6棟、総事業費約16億円)で申請したところ、7月に内報があったという。
 現在は補助内示へ向けて協議を進めており、内示を受けて今秋には整備に着手する意向。6棟が完成するのは早くて本年度末。
 第1エリアの残りについては、来年度以降に補助金を申請して増設する。
 用地の確保は第1エリアは完了しており、それ以外は数筆程度という。市ではまずは第1エリアを完成させる意向で、それ以外の土地はこれから協議していく。

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