業界記事

県都市整備課が偕楽園魅力向上推進事業で楽寿楼耐震化を年度末にも発注

2020-06-27

 県都市整備課は偕楽園の魅力向上等推進事業で本年度、好文亭(楽寿楼)の耐震補強工事や東門の石張園路整備工事、看板デザインの統一化、水運の検討、偕楽橋・梅桜橋の改良検討に取り掛かる。当初予算の1億3000万円のほか、国の交付金を活用して発注していく。
 また、千波湖西側の月池地区では、飲食店などの集客拠点施設をPark-PFI(パーク・ピー・エフ・アイ)で公募しているところで、8月に事業者を選定する見通し。
 別途水戸市でも、既存の好文茶屋や隣接の駐車場部分に同制度で飲食・物販施設を誘致する計画。
 県では偕楽園を県内随一の通年型観光拠点とするため、昨年6月に公園マネジメントや観光などの有識者8人による「偕楽園魅力向上アクションプラン検討会」を発足。
 ことし5月には、昨年に㈱星野リゾートが策定した「偕楽園・歴史館エリア観光魅力向上構想」を踏まえたアクションプランが公表された。
 本年度の主な事業として、まず偕楽園本園エリアでは、好文亭の楽寿楼耐震化に着手する。楽寿楼は1842年築、W造2層3階建て、延べ400㎡。太平洋戦争で全焼し、1958年に復元されている。補強は小屋裏水平構面ブレースや高張力鋼ケーブルにより行う。ほかに屋根改修、左官工なども実施する。
 来年1~3月に一般競争入札で発注し、水戸の梅まつりが終了したあとの4月に着工する。工期は10カ月を見込む。
 なお隣接する奥御殿(W造平屋、338㎡)は、ことし3月に総合評価で発注となり、菅原建設㈱(水戸市)が1億450万円(税抜き)で落札。来年1月30日までの工期で施工中。
 偕楽園の東門と表門付近では、園路を砂利敷きから県産材の石張りとする。本年度は東門の一部で工事を発注し、梅まつりの前には完成させたい考え。
 そのほか、写真映えがするように梅林などの樹勢や樹高を積極的に管理するため造園技術を訴求したり、80基ある案内看板のデザインの統一を図ったりする。
 アクセス性の向上関係では、千波湖北西側で桜川に架かる偕楽橋(L182m)と、本園西側で常磐線に架かる梅桜橋(L125m)について改良の必要性などの検討調査に着手するほか、水戸駅と本園を結ぶ桜川・沢渡川を利用した水運についての検討業務を発注する。
 偕楽園本園の南側の拡張部エリアでは、月池地区で飲食店を開設する事業者を、パーク・ピー・エフ・アイ制度により公募している。
 同制度は公園利用者の利便向上に資する施設の設置と、その施設の利益を活用して特定公園施設の整備・改修を一体的に行う者を公募するもの。
 7月中旬に1次審査、7月下旬に2次審査を行い、8月上旬に予定事業者を選定。来年1月ごろ着工し、夏季の供用開始を目指す。

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