業界記事

鹿沼市下水道施設、土木業者が閉管処理へ、新たに汚水と雨水の接続管

2020-06-25

 分流方式を導入する鹿沼市下水道事業の汚水施設と雨水施設をつなぐ接続管が複数見つかった問題を巡り、市は24日の市議会全員協議会で継続調査の結果と今後の対応方針を説明した。未閉管の接続管は前回調査時に確認した1カ所に加え、新たに2カ所の計3カ所を確認。今後は土木工事業者に依頼し、閉管処理する。目視や立ち入りが困難な場所は、管渠テレビ調査に併せて確認するという。
 閉管処理費は当初予算で措置した修繕費で賄い、秋口に随意契約で工事を発注する予定。下水管渠内部の劣化度はテレビ調査を通じて定期点検しており、不適切な接続管を発見した場合はその都度対応する。工事難度は低いため、短期間での施工が可能。
 汚水管と雨水管をつなぐ接続管は、黒川終末処理場(上殿町)の西側周辺に集中する。接続管の存在は公共下水道台帳に記載されておらず、布設時期や布設理由は不明。市は1985年に第2ポンプ棟を建設した際、布設したと推測している。
 外部からの指摘を受け、市は第2ポンプ棟近くに布設されていた管径800㎜、延長約5mの接続管を発見。市職員が接続管に土のうと木枠を詰め、モルタルで充填処理を済ませた。衛生管理上不適切な接続であることを認め、議会に陳謝した。
 前回調査時には市道0017号線の環境クリーンセンター入り口交差点付近で、汚水管と雨水管が交わる接続管を発見。地表面下を這うように管径800㎜、延長約5m布設され、3500㎜×2500㎜のボックスカルバート暗渠水路へ排水される構造だった。
 継続調査の結果、北側の貝島西区画整理事務所跡地から市道0017号線とのクリーンセンター入り口交差点までを結ぶ市道5068号線沿道に2カ所の接続管を新たに発見。大雨時に大量の水が流れ、マンホール蓋が噴き上がるのを回避するのが目的とみている。
 市職員が付近一帯を重点的に調査し、2カ所の発見につながった。現行のマンホール蓋は接続管布設当時に比べ強固なため、水圧で噴き上げられることはないという。市内全域のマンホール蓋は、順次強固なタイプに更新済み。

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