業界記事

高崎河川国道事務所は国道17号綾戸バイパス整備で橋梁下部工に着手

2020-06-26

国土交通省高崎河川国道事務所は、渋川市と沼田市を通る国道17号綾戸バイパス整備で本格的に本体構造物工事へ着手する。まずは渋川市側に整備する橋梁の下部工からで、近く総合評価落札方式の一般競争入札を公告する見通し。同橋は橋長223・3m。2020年度は事業費2億200万円を位置付け、同橋の下部工に着手するほか、調査設計や用地買収を行う。バイパスにはさらに260mの橋梁、500m超のトンネル2基も計画されている。
綾戸バイパスは、起点側の渋川市上白井から終点の沼田市岩本町まで2300m区間が対象。渋川市側に整備する橋梁は、上白井側からのトンネルを抜けた上白井地内から利根川を渡り左岸の赤城町棚下地内を結ぶ。橋長は223・3m、幅員は車道部8m、歩道部2mの10m。上り線側に歩道を設置する。
同橋は起点側に整備する橋長132・4mの鋼単純上路式トラス橋で利根川を渡り、続く橋長90・9mのPC4径間連続中空床版橋で構成する。橋台2基は逆T式、4基の橋脚は張り出し式となる。A1は右岸側、トラス橋と中空床版橋の接続部のP1を左岸に設置、終点側に向かってP2~P4を配置する。A2は次のトンネル入口付近に整備する。
A1は上流側に長さ18・5m、下流側に長さ24mのφ5500㎜の大口径深礎杭を整備する。A2は長さ9m、φ1500㎜の場所打ち杭を9本設置する。
P1は直接基礎で、P2は長さ9m、φ1500㎜の場所打ち杭を5本打設する。P3については長さ9・5m、φ1500㎜の場所打ち杭を6本、P4は長さ7・5m、φ1500㎜の場所打ち杭を6本施工し基礎を仕上げる。
橋梁設計はエイト日本技術開発(岡山県岡山市)がまとめた。
バイパス区間の大型構造物は、同橋のほか、沼田市側に整備する利根川と国道17号およびJR上越線を一気に跨ぐ橋梁や2カ所のトンネル整備も予定している。沼田市側の橋梁は橋長約260mを想定。渋川市側に整備する橋梁の南側に延長約570m、両橋梁に挟まれた位置には約550mのトンネルを計画する。
整備は利根川沿い急峻な地形による落石などの防災対策、カーブが多く見通しが悪いことによる交通事故対策を目的に実施する。

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