業界記事

県都市整備課、大橋城山工区着手へ、街路事業新規2路線歩道と電線共同溝を整備城山650m大橋は架替へ

2020-06-02

 県都市整備課は、街路事業で新たに都市計画道路3・4・1号前橋水戸線大橋工区(佐野市大橋町~大町)、3・4・1号中田原美原線城山工区(大田原市山の手1丁目~城山)に着手する。大橋工区は1級河川秋山川の大橋架け替えを含む区間約200mを幅員18mに拡幅。城山工区は延長約650mで主要地方道大田原芦野線(旧国道461号)を幅員15mに拡幅する計画。いずれも2車線の現道拡幅で電線共同溝も整備する。年内の事業認可取得を目指しており、認可後は用地測量を予定している。
 前橋水戸線(主要地方道桐生岩舟線)は足利市と佐野市を結び、第2次緊急輸送道路に指定された佐野市中心市街地の重要幹線道路。車両交通が多く、西中学校の通学路となっているものの歩道がない幅員約11mの狭隘道路。大橋は1927年の架設で橋長41・1m。耐震補強が実施されていない。両側に側道橋が設置されている。
 昨年10月の台風19号では大橋を含む上下流の区間が破堤し、市街地に甚大な被害が発生した。秋山川は激甚災害対策特別緊急事業で引堤などの改良が進められることになっており、橋の架け替えと前後の道路拡幅を実施。両側の歩道整備や無電柱化を併せて行い、道路利用者の安全や道路機能を確保する。
 幅員構成は車道3m×2、自転車通行帯1・5m×2、歩道3m×2とし、車道部中央に3mのゼブラ帯(右折レーン)を設置する計画。全体事業費は25億円を試算。大橋の架け替えは仮橋を設置して道路を切り回す方法が想定される。詳細設計はダイミック(宇都宮市)が進めている。
 中田原美原線は大田原市中心部東西の国道400号や461号の一部を担う重要路線。東側に中田原工業団地があり那須地区消防本部・大田原消防署、那須赤十字病院なども立地。第2次緊急輸送道路に指定され、大型車を含めて交通量が多い。
 計画区間は金燈籠交差点から蛇尾橋西側まで。現道の幅員は概ね9m。大田原小学校などの通学路ながら歩道が未整備で電柱が車道寄りにせり出して立っており、通学する児童生徒が危険な状況となっている。
 計画幅員は車道3m×2、自転車通行帯1・5m×2、歩道3m×2とし、交差点部に3mの右折レーンを設ける。南側の龍城公園付近は切土により拡幅し、擁壁工を施工する予定。
 道路詳細設計は富貴沢建設コンサルタンツ(宇都宮市)、擁壁詳細設計はピーシーレールウェイコンサルタント(同)が担当。全体事業費は約12億円を見込んでいる。
 大橋、城山工区の事業実施にあたっては公共事業評価委員会に計画概要を報告し、認可申請手続きを進めていく予定。

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