業界記事

測量と地質調査を委託/長生広域組合/容量13万立方メートルで新処分場/かさ上げは環境調査

2020-05-29

 長生郡市広域市町村圏事務組合(茂原市上永吉2101、管理者・田中豊彦茂原市長)は、今月8日の指名競争入札で、新最終処分場の整備に係る測量業務と地質調査業務の委託先を決めた。測量業務は美幸測量(茂原市押日595―5)が2420万円(消費税抜き)で落札。地質調査は正和技術(茂原市西野9―3)が1156万円(同)で落札した。工期は測量が10月30日、地質調査が9月30日。予定地は長生郡長柄町船木地先。測量の面積は約7万6000㎡。埋立容量は約13万立方メートルで計画している。
 既存のエコパーク長生の残容量がひっ迫した状態にあることから新たに用地を確保し、新最終処分場を整備する。本年度は測量、地質調査のほか、基本設計と生活環境影響調査を予定している。事業費は当初予算に「新最終処分場基本設計等及び生活環境影響調査業務委託」として限度額3894万円(2021年度)の債務負担行為を設定。今後、指名競争入札で委託業務を発注する見通し。
 一方、新処分場の建設までの暫定措置として、エコパーク長生のかさ上げ工事を実施し、施設の延命化を図る。かさ上げ工事は昨年度に基本設計を実施し、本年度には生活環境影響調査業務を委託する。
 昨年度の基本設計はオオバ(千葉支店・千葉市中央区中央1―11―1)が担当。本年度の生活環境影響調査は、当初予算に委託費として限度額440万円(21年度)の債務負担行為を設定。かさ上げは2年間分に対応できる規模で実施する。
 エコパーク長生の所在地は茂原市大沢1447―1。04年12月に着工し、06年7月に竣工した。埋立面積は1万4000㎡。埋立容量は9万3300立方メートル。埋立方式はセルアンドサンドイッチ方式。浸出処理施設の処理能力は日量55立方メートル。処理方式は凝集+逆浸透装置+消毒・放流。
 埋立地は、埋立物の外部への流出を防止するための貯留構造物や、埋立地に降った雨を速やかに集める集排水設備などを整えており、遮水設備は安全性の高い構造となっている。
 遮水設備は二重の遮水シートに加え、遮水シート間に自己修復材を設置。さらに埋立地前面に漏水検知システムを配置し、遮水シートの状況を常に監視するなど安全重視の構造となっている。
 既存施設の設計は日本環境工学設計事務所。工事は土木を東急建設、浸出水処理施設を日立造船が担当。

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