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新規に水産研究C再編整備/県農林水産部の20年度施策概要/投資的経費4・9%減の273億円

2020-05-25

 県農林水産部は「千葉県農林水産関係施策概要」の2020年度版をまとめた。それによると、同部の一般会計予算額は513億728万円で、19年度当初予算と比較して2・3%減となった。一般会計と特別会計を合わせた総額は同0・2%増の518億3559万円。本年度は県農林水産業振興計画(18~21年度)の3年目となり、同計画の実現に向け「産業振興」と「地域振興」の両面から必要な予算を計上するとともに、昨年の台風等災害からの復旧・復興を加速させる。
 一般会計の投資的経費は対前年度当初比4・9%減の273億9395万円。投資的経費のうち、普通建設費は同5・3%減の231億7009万円。普通建設費の内訳は、補助事業が2・6%増の204億5472万円、単独事業が40%減の27億1537万円。
 各課別の予算額は①農林水産政策課126億412万円(対前年度当初予算比0・9%減)②団体指導課9億7142万円(同4・7%増)③生産振興課28億6467万円(同16・6%増)④流通販売課3億3361万円(同16・0%減)⑤担い手支援課16億8669万円(同56・9%減)⑥農地・農村振興課38億1046万円(同6・6%増)⑦安全農業推進課1億8404万円(同45・3%増)⑧耕地課168億5795万円(同1・2%減)⑨畜産課12億7892万円(同11・9%減)⑩森林課34億3419万円(同16・6%増)⑪水産局水産課15億251万円(同36・3%増)⑫水産局漁業資源課9億1249万円(同48・3%増)⑬水産局漁港課48億6617万円(同7・1%減)。
 主要事業では、新規事業として「水産総合研究センター再編整備事業」に着手する。水産業を技術面から支える同センターの試験研究機能を充実強化するため、老朽化した施設の再編整備に取り組む。本年度は8923万3000円の予算を計上し、東京湾漁業研究所の基本設計や栽培漁業再編計画基礎調査などを実施する。
 主要事業ではこのほか、土地改良事業に159億229万円、漁港建設事業に47億6851万円、山地治山事業に5億4570万円、森林整備事業に3億4624万円などの事業費を計上し、事業を推進する。
 土地改良事業の内容は▽県営用排水改良事業24億709万円▽経営体育成基盤整備事業27億8334万円▽農地防災事業22億117万円▽直轄事業負担金32億9436万円。農地防災事業は、災害に強い農業農村を構築するため、湛水被害を防止するための排水施設の整備や老朽化した農業用ため池の改修、地すべり防止施設の整備など、防災・減災対策工事を実施する。
 また、漁港建設事業は▽拠点漁港整備事業16億9550万円▽水産基盤ストックマネジメント事業17億650万円▽漁港漁村基盤整備事業7億4000万円▽市町村営漁港建設事業2億5549万円▽漁港災害復旧事業1億500万円――を実施する。
 このほか、浜の活力再生プラン推進支援事業として2億5053万円の予算を措置。天羽漁業協同組合(富津市)が実施する、荷さばき施設、製氷・貯氷施設及び冷凍庫の整備に対し補助する。
 同事業は、水揚場の集約化による価格形成力の強化を図るとともに、品質・衛生管理対策を推進することにより、地域の水揚拠点となる漁港の機能強化を図るもの。
 施設規模は荷さばき施設が約810㎡、製氷・貯氷施設が製氷能力日産10t、貯氷能力10t。ほかに、付帯施設となる海水取水設備が30立方メートル/h、活魚水槽が4t×2基など。

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