業界記事

県と木曽町が合同プロポ/初の試み/御嶽山ビジターセンター2施設の設計

2020-05-20

 県と木曽町は18日、御嶽山ビジターセンター(仮称)整備事業の設計プロポーザルを公告した。県と町がそれぞれ整備するビジターセンターの設計者を合同で選定するもの。県が公共施設整備に当たり設計プロポーザルを市町村と共催するのは初の試み。参加表明書の提出期限は6月12日。7月中に最適候補者を決め、県と町がそれぞれ最適候補者と業務の委託契約を結ぶ。工事は両施設とも2021年度に計画しており、予定工事費は県整備施設が約3.5億円(外構整備を含む、調査設計費等は除く)、町整備施設(同)が約3.2億円を見込む。
 主な参加条件は1級建築士事務所の登録を受け、19年度に建築物の設計実績があること。審査は2段階で、業務実績や提案書による1次審査で5者程度を絞り、プレゼンテーションとインタビューによる2次審査で最適候補を選定する。審査は宮崎浩委員長(プランツアソシエイツ代表)と4人の委員で組織する審査委員会が行う。提案書の提出期間は6月25日~7月1日。1次審査は7月10日、2次審査は7月26日に予定している。
 県が整備する「御岳県立公園御嶽山ビジターセンター(仮称)」は王滝村田の原の「田の原観光センター」近くに建設。敷地面積は約2120㎡で、計画規模は約500㎡。地盤調査は設計業務に含み、敷地測量と展示コンテンツ作成業務は別途発注予定。また、建設想定エリアにある公衆トイレの除却工事が王滝村から10月に発注される。本体および外構工事は21年6~10月に予定。22年度に供用を開始する。駐車場は周辺整備想定エリア内に100台程度を目安に計画する。
 一方、木曽町が事業主体となり整備する「木曽町御嶽山ビジターセンター(仮称)」は三岳地区にある「道の駅三岳」の敷地内に建設。敷地面積は約830㎡で、施設規模は約500㎡。敷地測量と地盤調査は別途発注する。本体および外構工事は21年6月~22年3月に予定。こちらも22年度の供用開始を目指す。
 両施設には「御嶽山を知り、火山を理解し、次世代につなげる」という共通のコンセプトのもと、独自の役割を担い個性を発揮しつつ、全体として相乗効果を生み出すことが求められることから、設計者の選定に当たり県・町合同による公募型プロポーザルの開催を決めた。

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