業界記事

産学官連携の評価委員会設置/新技術の発掘と普及目指す/評価試行方式で初の審議

2005-08-19

 国土交通省北陸地方整備局は、公共工事等への有用な新技術の活用促進に向け、新技術に係る事前評価、現場での試行及び事後評価を実施するため産学官の有識者から成る「新技術活用評価委員会」を設置。17日に初会合を開催、委員長に長岡技術科学大学の丸山久一理事・副学長が就任した。委員会では公共事業の新技術の発掘と普及に向けた「評価試行方式」の対象案件を審議。今後の試行結果を受けて、新技術としての採用を目指す。
 委員会の冒頭、整備局の望月達也企画部長が「新技術を現場で使えるものにするため、皆様の英知を頂きながら精査し、使える技術を作っていきたい」と挨拶。
 丸山委員長は「民間の創意工夫や努力をいかに活用し、サポートするかが大事。新しいアイディアを取り入れて次に繋げていけるようにしたい」と抱負を述べた。
 国土交通省では、公共工事への新技術活用を一層促進するため、これまで3方式で構成する「技術活用システム」を運用していたが、システムに登録されても活用されない技術が多く、信頼性や実績のない技術は活用が進まない、有用な技術の見極めが困難―等の問題があった。
 そこで、今年4月よりシステムを「評価試行方式」と「テーマ設定技術募集方式」の2方式に再編・強化した。約1年間の試行運用を通して課題等を抽出し、所要の改良を行って本格運用する予定。再編・強化により、民間における技術開発の促進や、優れた新技術の活用による公共工事の品質確保、コスト縮減等の効果が期待されている。
 このうち、「評価試行方式」は、民間企業等から申請された新技術について安全性・耐久性等を「新技術活用評価委員会」に諮り(事前評価)、実績のない技術であっても問題がなければ現場で試行する方式。試行された新技術は、再度評価委員会に諮り(事後評価)、その結果は新技術を採用する際の判断材料となるように「新技術情報提供システム(NETIS)」に掲載・公表される。
 今回は、(株)興和(本社・新潟市)が申請した『空気融雪ACCESS』について事前評価を行った。これは、空気を熱媒体として利用し融雪を行うシステムで、熱源としては周辺施設の排熱等が利用でき、地下水が枯渇している地域や、地下水揚水による地盤沈下の影響が懸念される地域においても融雪ができ、エネルギーの有効活用が期待できる技術。事務局の評価では、コストダウンが可能で性能も従来の融雪施設と同等―とされた。
 また、「テーマ設定技術募集方式」は、<1>フィールド提供<2>推奨技術選定の2種類がある。まず、前者は具体的な現場ニーズに基づいたテーマを設定して公募し、画期性が高く特に優れた技術にはフィールドを提供するもの。一方、後者は革新的な技術の開発・活用の促進のため、画期的な技術を推奨技術として選定し、公開するもの。公募等は本省サイドで行っている。
■NETIS
 国土交通省が運用している新技術情報提供システム。平成10年度より運用を開始し、同13年度より一般にも公開。現在、約4200件の新技術情報が登録されている。ホームページアドレスはhttp://www.kangi.ktr.mlit.go.jp/netis/netishome.asp

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