業界記事

2005年9月・主要建設資材価格動向(東京)

2005-08-22

【総括】
今月の調査結果を見ると、主要建設資材10品目のうち、前月比で上伸したのが3資材、下落したのが2資材、変わらずが5資材となった。建設資材は、原油の高騰や原材料の上昇に伴う製造コスト高を抱えた供給側が製品に価格転嫁する動きが続いている。需要家は原材料上昇を理由とする値上げに一定の理解を示しながらも、受注競争が激しく、工事採算がとれないとして抵抗している。このため、値上げ交渉が長期化するものや、需要低迷や原材料価格の不透明感のものなど大半の資材が一部の浸透、又は未転嫁にとどまっている。今後の市況展開は、需要の動向に加え、原油高騰・原材料価格の行方がカギになるものとみられる。異形棒鋼は、前月比小幅下落。需要家の当用買いが続くなか、流通業者間の受注競争が激しく、安値寄りの展開。しかし、原料の鉄くず価格が反発の兆しにあるため、製品市況に下げ止まり感が見られる。カラー亜鉛鉄板は、前月比小幅上伸。これは、4月からの鋼板メーカーの値上げに伴い、流通筋が採算確保を目的に販売価格へ転嫁しようと売り腰を強めたことが主な要因。レディーミクストコンクリートは、前月比変わらず。出荷低迷が続くなか、流通筋ではセメント等の原材料が強含みにあることから、先高を見越し安易な安値受注を回避するなど慎重な構えをみせている。道路用コンクリート二次製品は、前月比変わらず。各メーカーは昨年度以来の原材料高騰等のコスト高を背景に値上げに取り組んでいるが、長引く需要不振を前に価格交渉に進展はみられない。木材のうち、杉正角材は前月比変わらず。需要は官民ともに盛り上がりに欠けるものの、在庫調整が進み需給に緩みはみられない。需要家は長引く需要の減退から、購入姿勢は厳しい。コンクリート用型枠合板は、前月比下落。需要不振の長期化で、今なお流通業者の在庫処分売りが散見される。今後も、需要家の当用買いが続くとみられるが、商社は輸入コスト高を抱え安値販売回避の構えをみせている。アスファルト混合物は、前月比変わらず。メーカーは、トン当たり1、000円前後の値上げを打ち出しているが、ストアス価格の大幅値上げが浸透するなか、企業努力の限界として一段と売り腰を強めている。電線は、前月比続伸。これは都心部の大型マンションや民間設備投資向けなどの需要が好調であることに加え、原材料の電気銅建値上昇を背景に、メーカー、流通の販売姿勢が強まったことが主な要因となっている。ガス管は、前月比変わらず。荷動き鈍く在庫も増加傾向だが、高炉メーカーは価格維持を目的に夏季減産の意向にある。流通筋もメーカーの販売姿勢に追随し、強気の売り腰を崩していない。燃料油は、原油価格の高騰により、国内大手元売りが前月に続き8月の仕切り価格をリットル当たり3・1~3・5円引き上げた。このため、特約店筋の売り腰が強まり、全油種とも上伸となった。
【異形棒鋼】~下落後、下げ止まり感台頭~
SD295A・D19でトン当たり57、000円と、前月比1、000円の下落。需要家は依然として当用買い姿勢を崩していないことから、商いは盛り上がりに欠けている。このため、流通業者間の受注競争が激しくなり、安値寄りの展開となっている。しかし、原材料の鉄くず価格が反発の兆しをみせていることから、メーカーは再度、販売姿勢を引き締めている。こうしたなか、流通筋間では様子見ムードが漂っており、製品市況の先安感は徐々に薄れてきている。目先、市況は同値圏内で推移しそう。
【カラー亜鉛鉄板】~市況上伸、なお強含み推移~
平板の0・35×914×1、829mm屋根用で枚当たり928円と前月比51円の上伸。これは、4月からのメーカー値上げに伴い、流通筋が採算確保を目的に販売価格へ転嫁しようと売り腰を強めたことが主な要因である。製品需給は、メーカーによる生産調整を背景にタイトな状況が続いている。非住宅建築向けや災害関連物件等の需要が上向いていることから、今後、市中での品薄感はさらに強まることが予想される。市況はなお強基調で推移する公算が大きい。
【レディーミクストコンクリート】~横ばい推移~
6月の出荷量は約41万6千立方m(東京地区生コンクリート協組調べ)と前年同月比12%減少し、6箇月連続で前年出荷実績を下回った。しかし、同協組は今年度の需要は下期型とみており、盆明け以降需要は回復するとの見方を示している。価格は18-18-20で立方m当たり11、200円と前月比変わらず。流通筋では、原材料が強含みで推移していることから、先高を見越し安易な安値受注を回避するなど慎重な構えをみせている。市況底上げの兆しはあるものの、目先横ばいで推移する公算が大きい。
【道路用コンクリート二次製品】~荷動き堅調も価格変わらず~
4~5月の出荷量は約1万8千トン(関東コンクリート製品協組調べ)と前年同期比で約4%増加。また、生産調整により在庫が減少傾向にあり、需給関係も均衡化の傾向にある。一方、価格は鉄筋コンクリートU形300Bで、個当たり1、320円と前月比変わらず。各メーカーは昨年度以来原材料高騰等のコスト高を背景に値上げに取り組んでいる。しかし、長引く建設不況から需要家側の購入姿勢は依然厳しく、価格交渉に進展は見られない。目先、市況は横ばいで推移しよう。
【木材】~先行き市況は横ばい~
杉正角(特1等3m×10・5×10・5cm)で立方m当たり39、000円と前月比変わらず。官民ともに需要は盛り上がりを欠くものの、流通各社の在庫調整の結果、需給に緩みはみられない。一方、米国内における住宅需要の増加から、杉材と競合する米材の日本向け供給量は大幅に減少している。このため、市中では米材の品薄感が強まるなか、流通筋は杉材への代替需要増やこれに伴う市況好転に期待を寄せている。しかし、長引く需要の減退から、需要家の購入姿勢は厳しく、先行き市況は横ばい推移の見込み。
【コンクリート型枠用合板】~需要不振から価格下落~
12×900×1、800mmラワン輸入品で枚当たり840円と前月比10円の続落。需要不振の長期化で、今なお流通業者の在庫処分売りが散見される。今後も、需要の大幅な回復が見込める環境にないことから、需要家は当用買いに徹するものとみられる。一方、商社は高値で推移する現地製品価格や円安を背景に、輸入コストが上昇しているため、買い控えの姿勢にある。このため、流通業者は安値販売がしづらい展開となっており、目先、価格は横ばいで推移する公算が大きい。
【アスファルト混合物】~先行き市況は強含み推移~
6月の出荷量は約33万トン(東京アスファルト合材協会調べ)と前年同月比約5・1%の減少。価格は密粒度33でトン当たり7、100円と前月比変わらず。メーカーは、トン当たり1、000円前後の値上げを打ち出しているが、ストアス価格の大幅値上げを受けて、一段と売り腰を強めている。このため、一部物件については新値での契約が実現するなど、市中での商いは、一転値上げの展開となっている。メーカーは、引き続き強気な販売姿勢を維持する意向で、先行き市況は更に上伸気配強まるとの見方が支配的。
【電線】~価格は続伸~
IV1・6mm単線でm当たり13・3円と前月比0・3円続伸。需要は都心部の大型マンション、首都近郊の民間設備投資向けなどを中心に好調に推移している。電線価格の指標となる国内電気銅建値は、8月1日にトン当たり48万円と前月比3万円上伸した。このため、原材料価格の更なる高騰を背景にメーカー、流通筋の販売姿勢が一層強まり、価格は前月比続伸となった。目先、販売側は需要が好調なだけに強気の販売姿勢を堅持するものとみられ、市況は引き続き強含みで推移する公算が大きい。
【ガス管】~市況は横ばい推移~
白ねじ付き管50Aで本当たり3、430円と前月比変わらず。荷動きは都心部のマンション向けを除き依然として鈍いことから、市中在庫はやや増加傾向にある。こうした状況下、高炉メーカーは価格水準を維持するため夏季減産を実施する意向を固めた。流通筋もメーカーの販売姿勢に追随し、強気の売り腰を崩していない。需要家の購入姿勢は厳しいものの、供給側の足並みに乱れはみられないことから、先行き市況は横ばいで推移する公算が大きい。
【燃料油】~全油種とも上伸~
7月の海外原油平均価格(ドバイ)は、バーレル当たり52・8ドルと前月比1・7ドルの上伸。国内大手元売りは、8月の仕切り価格をリットル当たり3・1~3・5円引き上げると発表した。2箇月連続となる仕切り価格の大幅引き上げにより、特約店筋の売り腰が強まり、中間三品はローリー渡しで灯油、軽油が前月比リットル当たり2円、A重油が1円上伸。また、レギュラーガソリンもスタンド渡しで3円上伸した。8月に入っても原油価格は騰勢を強めており、先行き市況は強含み推移の公算が大きい。

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