業界記事

宇都宮市下水道会計、汚水管9040m布設、雨水幹線で設計や工事

2020-03-31

 宇都宮市の2020年度下水道事業会計の建設改良費は52億6244万円(前年度比3・6%減)。汚水管渠は総延長9040mを整備。川田水再生センターの脱水機や前処理設備の改築工事、清原水再生センター汚泥処理設備増設工事などを委託。雨水対策では越戸川6号雨水幹線の工事を実施し、駒生川第4など重点排水区4地区の基本設計や実施設計に着手。雨水放水路(仙波町ほか)の水門改良、下河原水再生センターの復旧や止水板設置工事に取り組む。(3面に予算概要)
 公共下水道建設費は27億2542万円(前年度比21・8%減)。委託料は17億53万円、請負費は7億7401万円。
 下水道管理課分は16億6614万円。川田水再生センターで浄化槽汚泥等受入施設工事を促進し、前処理設備などの工事を実施。
 上河内水再生センター水処理施設増設の設備工事、清原水再生センターの汚泥処理設備増設、監視制御設備更新工事、清原台中継ポンプ場等の遠方監視装置更新工事を進め、下河原水再生センター再構築事業の基本設計に着手する。下水道管理課所管の執行は主に日本下水道事業団(JS)に委託される。
 下水道建設課分は8億3619万円。汚水管渠築造工事は、宇大東南部第2土地区画整理地区や中里町などで5290mを計画。
 雨水管渠は陽東地区の越戸川6号幹線で調整池に接続する延長23mの築造工事を実施。駒生川4-1号幹線、中丸川1号幹線、鬼怒川関連排水区の岡本台調整池の実施設計、江川第4排水区幹線の基本設計、2地区のボーリング調査を進める。
 特定環境保全公共下水道建設費は7億325万円(9・6%減)。委託料7262万円、請負費5億5549万円。川俣町、上大塚町などで延長3750mの汚水管渠築造を進める。
 施設改良費は13億9645万円(20・7%増)。委託料7700万円、請負費13億1933万円。
 管渠耐震化工事は上横田町などで164m、老朽管渠改築は花園町、菊水町などで358mを施工。
 汚水管渠改良工事は桜5丁目や野高谷町など道路改良事業などに伴う移設669mを見込んでいる。
 下河原水再生センターの災害復旧は4億4700万円で、電気設備の復旧や止水板設置工事を実施。川田水再生センターの特別高圧受変電設備への擁壁設置工事などに2174万円を措置した。
 総合治水・雨水対策の一環では、田川への雨水放水路の水門改良に6900万円を計上。主に県庁前通りに布設されている中部幹線の水門改良や運用改善によって貯留機能を高める対策を実施。台風19号で水没した操作盤の移転や高所への設置といった耐水化、ゲートに即応性を持たせる改良を検討していく。
 また、上下水道局庁舎や松田新田浄水場、配水管理センターなど5カ所に容量1㌧の雨水貯留タンクの設置を予定している。
 下水道事業会計の支出総額は235億6311万円(前年度比0・4%減)。資本的支出は106億3329万円(2・2%減)、収益的支出は129億2981万円(1・2%増)。
 収益的支出のうち、管渠費は6億3586万円(4・5%増)、ポンプ場費は4億3218万円(4・2%減)、処理場費は27億3224万円(2・6%増)。それぞれ管渠やポンプ場、水再生センターの維持管理業務、設備修繕工事などに充てる。
 新年度の業務予定量は排水戸数21万412戸(前年度比1万1612戸、5・8%増)、年間総処理水量7817万3784立方m(1・1%減)、有収水量4802万4405立方m(1・7%減)、有収率69・1%(0・14ポイント増)、普及率89・3%(0・9ポイント増)、整備面積9644ha(13ha減)。

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