業界記事

411号対策工事に着手/山腹復旧工事は来年度から/塩山市一之瀬地内の山腹崩落箇所

2005-08-09

 県土木部は、塩山市一之瀬高橋地内で発生した山腹崩壊により、国道411号が全面交通止めになっているのを受けて、対策工事に乗り出した。まず、無人のブルトーザ2台を山頂に上げ崩れた斜面の頂上付近にある不安定な亀裂の部分を2週間程度で取り崩し、安定させた上で落石させた土砂を上下に分散させる形で処理し、国道部に防護柵を設置し、安全を確認しながら交互通行を可能とさせるもので、今月末頃の開通を目指している。一方、崩落した山腹については水源林として保有する東京都と本県森林環境部との間で、どちらが復旧工事を行うかの協議が進められており、今月中にこれらを決め、来年度から同工事に着手する予定だ。これら全体の復旧工事には数億円を要するものと見られる。
 塩山市一之瀬高橋地内の一級河川多摩川右岸で発生した山腹崩壊は、先月23日の千葉県北西部を震源とする地震により発生したものと見られている。
 同地内では、長さ140m、高さ10~15m、推定土量1万~1万5000立方mの山腹崩壊が発生。現地の法面の崩落は治まっておらず、今後の降雨による崩落の拡大の可能性もある。多摩川の水は埋塞土上流に少し湛水しているが、水位の上昇は無く現在のところ土石の流出の恐れはない。しかし、今後の降雨によっては湛水が増える可能性があり、埋塞土が流出する可能性もある。約6k下流には丹波山村の集落があり、土石の流下による影響も懸念される。
 同部では、現地が山間地で人家等が存在しない地域であり、状況等の把握が困難であるため、国土交通省関東地方整備局が保有している待機支援車および照明車の支援を要請し先月24日夜間から現場を監視中。また、応急対策工法や山腹法面崩壊危険度の判定が難しいため、災害復旧技術専門家派遣制度(アドバイザー制度)により、国土技術政策総合研究所の末次河川研究室長と小山内砂防研究室長、土木研究所の藤沢上席研究員の3人が先月25日に現地入りし、山腹の状況、河川の状況、下流の状況などの現地視察や対応を協議している。
 その結果、崩れた斜面の頂上付近にある不安定な亀裂の部分を取り崩し、安定させた上で落石させた土砂を上下に分散させる形で処理することにしたもので、工事には安全性を考慮し無人のブルトーザにより不安定な部分を崩落させることとし、地元の田辺建設(株)(塩山市竹森)と4610万円の緊急業務委託契約を結んだ。
 なお、多摩川左岸を走る国道411号は、崩落土先端の倒木により先月24日、午前3時30分から全面交通止(塩山市市之瀬高橋~丹波山村奥秋間約1k)となっている。
 これに対して、塩山市議会は県東山梨合同庁舎を訪れ、「この国道は東京の奥多摩町と山梨を結ぶ重要な幹線道路で、通行止めのため日常生活や観光業で不便をきたしているので、早期通行をお願いしたい」と早期開通を要望している。
 これら工事の復旧については、道路・河川部分については災害普及の対象となるが、山腹崩壊は同山腹だけと限られたため、林野庁の判断で災害復旧の対象とはならないことが確定的になった。このため、河川等の部分は早急な予算措置が可能だが、山腹の普及についてはどちらが施行するにせよ通常予算で執行しなければならず、来年度で予算措置し復旧工事を行っていくことになっている。

一覧へ戻る

14日間無料トライアルのお申し込みはこちら14日間無料トライアルのお申し込みはこちら
03-3823-6006【平日】10時~18時
エリアカテゴリー
業種で探す
土木
建築
電気
管設備
業務委託
その他
発注機関で探す
国(関東)・法人・民間など
茨城
栃木
群馬
埼玉
千葉
東京
神奈川
新潟
山梨
長野