業界記事

生活基盤の充実へ/大久保常陸太田市長に聞く/市民との協働による街づくりを

2005-08-04

 昨年12月に旧金砂郷町・水府村・里美村と合併した新生常陸太田市の新市長に、今年5月、大久保太一氏が就任した。大久保市長は、市の将来像を「人・自然・歴史がかがやき、健康と活力にあふれる美しいまち」と位置づけ、市民との協働による街づくりを目指す。公共工事の発注については、公正・公平な形で入札を行う考えで、国道461号・349号の整備を推進するなど生活基盤の充実に取り組んでいく。施政方針や政治信条などを聞いた。
  --市長に就任されて2か月経ちましたが、改めて市政運営の基本方針をお聞かせください。
 市長 常陸太田市は、昨年12月に合併して、新たに歩み始めたばかりだが、まず合併後の市全体の一体化を促進する。「人・自然・歴史がかがやき、健康と活力にあふれる美しいまち」を目指し、行政による一方的な運営ではなく、市民と協働して市政運営にあたる。
 もう一つは、財政改革を進めていく。効果のない投資を減らし、人件費を削減するなど運営の合理化に計画的に取り組む。同じ財源の範囲内で市民の福祉や生活環境の整備に投資していきたい。
 --「人・自然・歴史がかがやき、健康と活力にあふれる美しいまち」の実現に向けて、重要視することは。
 市長 活力のある街づくりには、地域の一体化とともに、交流人口の増加が必要。西山荘、竜神大吊橋やプラトー里美、西金砂湯けむりの里のほか各地域が持つ豊かな自然や歴史を掘りおこし、観光産業を活性化させたい。
 また市民に一体感を持ってもらうには、行政の公正・公平な判断を基本に置くことが大事である。例えば地場産業や公共事業の事業者に関しては、指名競争入札の際に、選定基準に該当する業者に対して、公正・公平な形で入札を行うよう努めていく。
 --市のインフラ整備については、どう考えますか。
 市長 市民が住みよい街づくりの基本は、生活基盤の整備であるが、その中でもベースになるのは、やはり道路整備や下水道などの生活排水対策だと考える。
 県北地域は、県南地域に比べて幹線道路の整備が遅れている。合併により県内第1位の面積となった本市にとって、道路整備は急務である。国道349号についてはある程度整備されているが、国道461号は遅れている。観光バスの通行が困難で他の車を渋滞に巻きこんでいるため、拡幅工事などの早急な整備が必要になっている。将来的には、国道349号の4車線化についても要望していきたい。
 また、生活排水対策については、特定環境保全公共下水道事業、農業集落排水事業、合併処理浄化槽整備事業などを推進していく。少ない予算の中で厳しい状況ではあるが、国や県に補助を要望し、生活基盤の充実を図りたい。
 --政治を目指したきっかけは何ですか。
 市長 会社員を辞めて農業を始めたが、地域の人から地域のために働いてほしいとの要望を受け、市議会議員になったのがきっかけとなった。
 市長選に出たのは周囲の勧めもあったが、今や民間企業の経営感覚が行政にも必要なのではないかという考えから始めた。地方交付税、政府の三位一体の改革など地方財政は苦しくなる一方だが、その中で効率的な市政運営を行い、行政の合理化を目指していきたい。
 また、農業従事者の立場として、地域の農地を守るために尽力したい。農業後継者が減る中で、地域のリーダー作りが必要になっている。地域で助け合い、周囲の人の土地まで引き受ける形で、農業生産できる仕組みを作っていきたい。
 --最後に、座右の銘をお伺いします。
 市長 座右の銘というより好きな言葉は、「一期一会」。
 もとは、お茶の席で会った人ともう二度と会わないかもしれないから、その日会ったことを大切にしようという言葉で、その時に最善を尽くす、その日その日を頑張るということである。市長の仕事もその積み重ねだから、微力ではあるが最大限力を尽くしていきたい。
 -ありがとうございました。
◆略歴
 昭和14年8月2日生まれの65歳。昭和37年茨城大学文理学部卒。亀作町在住。市農協理事。趣味は陶芸、水墨画など。
◇職歴
 平成3年 (株)日立製作所旧水戸工場副工場長
 平成15年5月 常陸太田市議会議員当選(産業・水道委員会委員)
 平成17年5月22日 常陸太田市長就任(任期は平成21年5月21日まで)

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