業界記事

女性部会セミナーで建設ディレクター学ぶ

2019-11-30

長野県建設業協会女性部会(倉科里絵部会長)が主催した「建設業で働く女性のための基礎知識セミナー」が29日、松筑建設会館で開かれ、県内各地からおよそ80人が参加した。このセミナーは例年、2月に開催していたが、降雪の時期は足元が悪く参加しづらいとの意見があったことから、この時期の開催となった。当日は、建設業で働く女性職員のほか、県内15支部から各支部長や支部長代理が同席。女性職員と一緒に聴講するとともに時にはアドバイスなどを交え、意識の共有を図った。
冒頭、長野県建設業協会の清澤由幸副会長は「藏谷前会長が平成27年4月に立ち上げた女性部会も本年で4年目を迎えた。建設に従事する女性を増やし、今よりスピードアップできる環境をつくり、働き続ける職場環境をより整備し、女性の活躍をさらに加速して広く社会に発信するために、きょうは15支部の支部長にも出席をお願いした。今、女性が何を考え、何を変えようとしているのか、どうしたら快適に働いてもらう職場にできるのかを、見識ある支部長各位にアドバイスをいただければ幸い」と参加の意義を説明した。
続い倉科部会長は「今回の内容は産休や育休といった話はお休みさせていただき、午前中は働き方改革の一助になると思われる建設ディレクターという新しい働き方を提唱する京都サンダー様より田辺企画部長をお招きした。来年度には新しい女性活躍推進計画が策定され、その骨子が先日発表され、新計画の柱は女性の就労計画だという。建設業の女性就労者は子育て世代が約6割を占めているそうで、女性が育児中も働き続けられる環境を整備する。女性が復職しやすいよう時短勤務やフレックス制の整備も計画に入っているそうです。こういった国の施策も必要だが、われわれ女性自身も建設業で働き続けるためのモチベーションを保たなければならないと思う。モチベーションを保つには仕事がおもしろい、楽しいと感じること。建設業の醍醐味はやはり現場だと思うので、会社で内勤する方も建設ディレクターを通じて現場のおもしろさ知る機会になれば」と期待した。


続いて講義に移り、最初に京都サンダー企画部の田辺直子部長が「建設ディレクターという新しい働き方」について説明。建設ディレクターとは、ITスキルとコミュニケーションスキルによって、オフィスから現場支援を行う新たな職域。従来の役割分担、職域の枠取りを超えて多様な人材が建設業で働くことにより、労働力不足の解消のほか、職場の活性化・好循環を生み出すものとして期待されている。
午後は建設経営サービス講師の新田祥子さんが「イライラ、鬱々しない心と脳を作る-ストレスコーピング講座」が行われた後、新田講師が進行を務め、グループ討議も行われた。
【写真㊤=清澤副会長、㊦倉科部会長】

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