業界記事

小山市、立地適正化計画、出井地区に工業団地、小山駅東口に複合施設

2019-11-26

 小山市は、小山駅と間々田駅周辺を都市機能誘導区域に設定する立地適正化計画を作成した。計画期間は20年間の2040年まで。主要事業は小山駅東口の複合施設整備に向けた土地利用の検討、間々田八幡公園再整備、羽川大沼周辺地区整備、大谷地区中心施設整備、粟宮新都心への新駅設置検討、市街地排水強化対策、出井地区工業団地や小山第4工業団地第2工区の造成、高岳引込線の活用による新交通システム導入が盛り込まれた。
 鉄道は小山駅でJR宇都宮線、両毛線、水戸線が結節し、東北新幹線が停車する。道路は国道4号、国道50号、新4号国道が通り、圏央道五霞ICに至近で接続。10カ所の工業団地を有し農業、工業、商業が調和した県南の中心都市に発展している。
 多様な都市機能が立地する広域交通結節点の小山駅周辺を「中心拠点」、粟宮地区や新市民病院周辺を「新都心」、間々田駅周辺、小山城南、桑(羽川)、大谷を「地域拠点」、郊外部(豊田、絹、中、瑞穂、寒川、生井)を「地域コミュニティ拠点」に位置付けた。
 中心拠点の小山駅周辺、地域拠点の間々田駅周辺は各半径1㎞圏を基本に商業系用途地域を包括する地区が都市機能誘導区域。居住誘導区域は急傾斜地崩壊危険区域、土砂災害特別警戒区域、土砂災害警戒区域、工業専用地域を除く市街化区域を設定した。
 小山駅周辺の誘導施策は市街地再開発事業が導入準備段階に入っている①城山町2丁目第2地区②城山3丁目第3地区③中央町3丁目第3地区-を列挙。駅東口周辺は大規模低未利用地に土地区画整理事業を導入し、複合施設整備を検討する。
 拠点性を向上する多様な都市機能の誘導と回遊性の向上では市役所新庁舎整備による分散した行政機能の集約化、駅前ロブレビルの再生、城山公園フラワーパーク整備、遊休不動産の活用、アクセス道路の改善、西口駅前広場の再整備を検討する。
 間々田駅周辺は国の重要無形文化財じゃがまいたを奉納する間々田八幡公園を再整備し、地域を活性化。併せて都市基盤を整備し、スポンジ化が進行する周辺地区に魅力ある住環境を形成。桑地区は羽川大沼を整備し、自然環境を生かした土地利用を推進する。
 大谷地区は大谷地区中心施設を整備し、多目的ホール、会議室、図書室、調理実習室、地域包括支援センター、市出張所、多目的広場で構成する複合交流拠点を創出。道路(横倉新田地区歩道整備事業ほか)や地域の防災環境整備を図っていく。
 粟宮地区と新市民病院周辺には新都心を形成。「人と企業を呼び込む新市街地」に位置付け、住宅地や新駅設置、駅前広場、駅前通り線の整備を検討。粟宮新都心整備事業、粟宮新都心第1土地区画整理事業を推進。地区計画制度による良好な居住環境を生み出す。
 居住誘導区域内では豊穂川流域排水強化対策事業(公共下水道事業大行寺排水区雨水)、豊穂川河川整備事業(河道拡幅、築堤、樋門増設)、杣井木川流域排水強化対策事業(県事業で排水機場増設、調節池、市事業で輪中堤整備)の雨水排水対策を強化。
 居住誘導区域外では既存の工業環境を維持するとともに、新たな工業団地の造成や企業誘致を促進。雇用を増やし地域を活性化させ、人口流出を抑制。転入者の受け皿に住宅地を整備する。出井地区工業団地、小山第4工業団地第2工区の造成を検討する。
 郊外の市街化調整区域は、小学校跡地の既存ストック利活用による既存コミュニティ拠点の維持とスプロール化を防止。住み慣れた生活圏での地域活動の場を確保しつつ、開発許可制度の適正運用で市街地の拡散を食い止める。
 交通計画では自家用車以外の交通手段への転換を促す自転車走行ルートを段階的に整備。交通バリアフリー化、交通安全灯のLED化、歩道整備事業を進める。民間所有の高岳引込線を有効活用し、新交通システム(LRT)の導入検討を継続する。

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